新年度が始まり、数週間が経過しようとしています。進学や就職などで新しい環境に慣れるため、毎日忙しく過ごしている方も多いでしょう。
大学や会社などで初対面の人と盛り上がりやすい話題と言えば、地元ネタ。自分の出身地ならではの名産品や観光地、方言について話す機会もあるかもしれません。
そこで今回は関西弁に注目し、イントネーションを切り替えることで意味が伝わる関西弁の早口言葉を5つご紹介。記事の後半では、関西弁を共通語で表現できないジレンマやお金の県民性についてもチェックしていきましょう。
1. 言えますか?関西弁の「早口言葉」&意味合い5選
「生麦、生米、生卵」「青巻紙、赤巻紙、黄巻紙」など、日本語にはたくさんの早口言葉があります。
子どもの頃に家族や友人と言葉遊びをしたり、なんとなく口にしたりと、私たちにとっても身近な存在と言えるでしょう。
そして関西には、関西弁ならではの言い回しを使った早口言葉があるのだとか。今回は5つピックアップして紹介するので、ぜひ声に出しながら読んでみてください!
1.1 「あれチャウチャウちゃう?ちゃうちゃう!チャウチャウちゃうんちゃうん?」
まず紹介するのは、一見すると同じ単語が羅列しているように見えるこちら。
関西弁で「違う」という意味合いの「ちゃう」と、「チャウチャウ」という犬種を組み合わせた早口言葉です。
〈【解説】早口言葉の意味合い〉
あれチャウチャウちゃう?
(あれチャウチャウじゃない?)
ちゃうちゃう!チャウチャウちゃうんちゃうん?
(違う違う!チャウチャウじゃないんじゃないの?)
「ちゃう」が何回も登場して舌が絡まりそうになりますね。
「違う」の「ちゃう」と「チャウチャウ」を言い分けできるようになると、グッと言いやすくなりますよ。
1.2 「うち、うちのうちわで内野をあおぐから、内野は内野のうちわでうちをあおいで。これ、内野とうちのうちうちの話。」
続いては、関西弁で「私」を指すときに使う「うち」、夏場に使う「団扇」、「内野」という人名などを使った早口言葉です。
〈【解説】早口言葉の意味合い〉
うち、うちのうちわで内野をあおぐから、内野は内野のうちわでうちをあおいで。
(私は私の団扇で内野をあおぐから、内野は内野の団扇で私をあおいで。)
これ、内野とうちのうちうちの話。
(これ、内野と私の内々の話。)
「自分で自分をあおげば良いのでは?」「扇風機は使わないの?」といったツッコミが聞こえてきそうな早口言葉です。
お互いに団扇であおったことを内輪話にしようとするところが、かわいらしいですね。
1.3 「おっとっととっとってって言っとったのに、なんでとっとてくれんかったん?とっとってって言っとったやん」
関西のなかでも兵庫県の方では「〜しておいて」と伝えたいときに使う「〜しとって」という表現があります。
それに加え、森永製菓から発売中のお菓子「おっとっと」を取り入れた早口言葉です。
〈【解説】早口言葉の意味合い〉
おっとっととっとってって言っとったのに、なんでとっとてくれんかったん?
(おっとっとを取っておいてって言っておいたのに、どうして取っておいてくれなかったの?)
とっとってって言っとったやん
(取っておいてって言っておいたじゃん)
「と」が頻繁に登場するため、何回言ったか分からなくなりそう。
「おっとっと」や「とっとって」など単語ごとに分けると言いやすくなりますよ。
次の章からは、後半戦! 残り2つの早口言葉と、関西弁を共通語で表現できないジレンマやお金の県民性をチェックしていきます。