年金一覧表:60歳〜89歳「厚生年金&国民年金」は月額いくら?

老後の収入の柱は「公的年金」となる世帯がほとんどだと考えられますが、いったい毎月どれくらい受け取ることができるのでしょうか。

厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、60歳〜89歳の平均年金月額を確認していきます。

60歳〜89歳「厚生年金」の平均年金月額

  • 60歳:8万7233円
  • 61歳:9万4433円
  • 62歳:6万1133円
  • 63歳:7万8660円
  • 64歳:7万9829円
  • 65歳:14万5372円
  • 66歳:14万6610円
  • 67歳:14万4389円
  • 68歳:14万2041円
  • 69歳:14万628円
  • 70歳:14万1026円
  • 71歳:14万3259円
  • 72歳:14万6259円
  • 73歳:14万5733円
  • 74歳:14万5304円
  • 75歳:14万5127円
  • 76歳:14万7225円
  • 77歳:14万7881円
  • 78歳:14万9623円
  • 79歳:15万1874円
  • 80歳:15万4133円
  • 81歳:15万6744円
  • 82歳:15万8214円
  • 83歳:15万9904円
  • 84歳:16万349円
  • 85歳:16万1095円
  • 86歳:16万2007円
  • 87歳:16万1989円
  • 88歳:16万952円
  • 89歳:16万1633円

60歳〜89歳「国民年金」の平均年金月額

  • 60歳:3万8945円
  • 61歳:4万150円
  • 62歳:4万1904円
  • 63歳:4万3316円
  • 64歳:4万3842円
  • 65歳:5万8078円
  • 66歳:5万8016円
  • 67歳:5万7810円
  • 68歳:5万7629円
  • 69歳:5万7308円
  • 70歳:5万7405円
  • 71歳:5万7276円
  • 72歳:5万7131円
  • 73歳:5万7040円
  • 74歳:5万6846円
  • 75歳:5万6643円
  • 76歳:5万6204円
  • 77歳:5万6169円
  • 78歳:5万5844円
  • 79歳:5万5609円
  • 80歳:5万5483円
  • 81歳:5万7204円
  • 82歳:5万6981円
  • 83歳:5万6815円
  • 84歳:5万6828円
  • 85歳:5万6404円
  • 86歳:5万6258円
  • 87歳:5万5994円
  • 88歳:5万5560円
  • 89歳:5万5043円

老齢年金を65歳未満で受け取ると年金額が減る

60歳から89歳の年金額を確認しました。65歳未満の年金月額が低いことにお気づきですか?

厚生年金・国民年金ともに65歳以上と60歳~64歳とでは、年金月額が大きく異なります。

なぜなら、現行の年金制度において老齢年金の受給開始年齢は65歳からですが、これより早く年金受給を開始したため年金額が減額されているからです。

近年、定年年齢が引き上げ、あるいは撤廃の動きがあるものの、まだ60歳定年の企業が多いようです。しかし老齢年金の受給は原則65歳から。

この5年間は収入がない状態となりますので、働く、貯蓄を取り崩す、といった選択肢がない場合には、年金の受給開始を1ヶ月単位で早めることができます。

これを「繰上げ受給」といいます。

大変ありがたい制度ですが、繰上げ受給を選択した場合には年金額が減額され、生涯にわたり年金額は減額されたままとなる点には注意が必要です。

年金の繰上げ受給により減額される減額率は「繰り上げた月数×0.4%」。

繰上げ受給の仕組み

繰上げ受給

出所:日本年金機構「年金の繰上げ受給」

年金受給開始を1ヶ月遅らせるごとに0.4%ずつ減額されていきます。

なお、減額率は最大24%(昭和37年4月1日以前生まれの場合は最大30%)となるため、これ以上の減額はありません。

また、繰上げ受給をしていない場合、65歳未満の方は特別支給の老齢厚生年金を受給している可能性があります。

特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない、報酬比例部分のみとなるため、受給額は少なくなります。