2018年4月11日に日本証券アナリスト協会主催で行われた、株式会社メディカル一光2018年2月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社メディカル一光 代表取締役社長 南野利久 氏

第33期業績の概要 (1)メディカル一光連結計数[3期推移]

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南野利久氏:メディカル一光の南野でございます。本日は当社の決算説明会にご出席いただきまして、ありがとうございます。

まずは、3期の推移をご説明させていただきたいと思います。

33期(2018年2月期)の売上は309億円となりまして、前年同期比で約5パーセントほど増えました。(2016年2月期で)293億円、(2017年2月期で)294億円、(2018年2月期で)309億円となりました。

31期(2016年)は肝炎の薬の特需がございましたので、この年は売上が上がりやすい年でございましたけれども、(以降は)その肝炎の特需がなくなりまして、294億円、309億円となっております。

営業利益・経常利益はこの(スライドの)ようになっております。昨年より、営業利益は17パーセント・経常利益は20パーセントと増加いたしましたけれども、一昨年(2016年)の数字にはおよびませんでした。

税引前利益につきましては、特別利益等がございまして、当社にとって過去最高の19億3,900万円となっております。

第33期業績の概要 (2)セグメント別 売上高推移[3期推移]

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セグメント別の売上高の推移でございます。

調剤薬局事業は、先ほど申し上げましたように、(2016年2月期に)234億円、(2017年2月期に)220億円、(2018年2月期に)224億円となりまして、昨年より4億5,700万円増加いたしました。

ヘルスケア事業におきましては、43億円、51億円、58億円となりまして、31期(2016年)32期(2017年)33期(2018年)と、約8億円ずつ増加しております。

医薬品卸事業と不動産・投資事業も、この(スライドの)ようになっております。33期におきましては、調剤薬局事業の売上構成比が72.7パーセントとなりまして、これを占める割合が、今までの決算の中では、いちばん低くなりました。

調剤薬局事業以外で、30パーセント近くになったということでございます。

第33期業績の概要 (3)セグメント別 税引前利益推移[3期推移]

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続きまして、セグメント別の税引前利益推移です。

調剤薬局事業は、昨年(2017年)より上回りましたけれども、一昨年(2016年)までには届きませんでした。

ヘルスケア事業は、(2016年に)1億1,100万円、(2017年に)1億2,500万円、(2018年に)2億8,800万円と順調に売上が上がったことによりまして、利益もそれに合わせて増加した次第です。

医薬品卸事業・不動産事業・投資事業・その他の事業は、以下の(スライドの)ようになっております。

第33期業績の概要 (4)税引前利益の推移[6期推移]

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次に、6期の推移です。

税引前の利益率は、5年前(2013年)の6.8パーセントが最高でしたけれども、今期(2018年)は6.3パーセントとなり、先ほども説明いたしましたけれども(税引前利益は)19億3,900万円となりました。

第33期業績の概要 (5)業績等の推移[6期推移]

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6期の売上高・経常利益・経常利益率・税引前利益等を合わせました、財務明細でございます。

売上高は、★印のあるところが調剤報酬改定……薬価の引き下げ等があった年でございまして、この年は利益が出にくい年になります。

経常利益率は、(2013年から順に)5.0、5.2、4.7、5.0、3.9、4.5パーセントと(推移し)、32期(2017年)は3.9パーセントでしたけれども、(2018年に)4.5パーセントまでに回復いたしました。

当社の現預金は、31期(2016年)の58億800万円から(2018年に)56億5,500万円と、32期(2017年)よりも増加しておりますけれども、ほぼ31期と比べまして、現預金は変わらない(状態です)。

しかし、期末の借入金は、(2016年・2017年の)約111億円から(2018年に)約100億円に、10億円ほど減少しております。

一方で、投資は、この2年で32期・33期と25億円ほどとなっているんですけれども、借入金を減らして現預金は変わらず……と、財務的には問題のない事業だと自負しております。

借入金の約100億円は、一見多いように見えますけれども、とくに問題ないと思っております。

第33期業績の概要 (6)投資額実績[3期推移]

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続きまして、事業部別の31期(2016年)、32期(2017年)、33期(2018年)の投資実績でございます。

(合計では)31期は9億4,500万円、32期は15億6,800万円、そして33期は9億8,300万円でございました。

この中の、ヘルスケア事業の5億3,800万円のうち、ほとんどは、34期(2019年)分の老人ホームの建設費用でございますので、この分は差っ引いていただいてけっこうかと思います。

第33期業績の概要 (7)ROE(株主資本利益率)[6期推移]

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当社の連結のROEでございますけれども、今期33期(2018年)は14.8パーセントになりました。当社は12パーセントを目標にしておりますので、今期は12パーセントを上回ったということでございます。

第33期業績の概要 (8)ROA(総資産利益率)[6期推移]

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ROAでございます。総資産が257億2,300万円ございまして、親会社株主に帰属する当期純利益は12億3,800万円で、(ROAが)4.9パーセント。これも、利益が増えたおかげでリターンがよくなっているということでございます。

第33期業績の概要 (9)借入金と運用 第33期[2018年2月期]

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当社の借入金と現預金を説明させていただきたいと思います。

当社の借入金は、100億円ほどございます。現預金が56億5,500万円、ネット借入金が約43億円、そのうち賃貸不動産が13億9,100万円ございますので、これを差っ引いていただきましたら約29億円となります(③-④)。

投資有価証券もございますので、実際の借入金は13億円ぐらいになろうかと思います。

賃貸不動産の稼働実績は、この13億9,100万円に対しまして、だいたい利回り取得価格ベースで7.9パーセント・期末簿価ベースで13パーセントで回っておりますので、ほぼこの分については流動資産は持ち合わせていないということが言えるかと思います。

調剤薬局事業の概況(1)店舗展開地域

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調剤薬局事業は、店舗としましては93店舗で、1店舗少なくなりました。

スクラップアンドビルドのように、収益の上がらない店舗は閉店しようと考えております。現在、病院前に46店舗、クリニック前に47店舗を展開しております。

調剤薬局事業の概況(2)業績推移(6期推移)

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こちらは、1店舗あたりの年商を棒グラフと折れ線グラフにしたものです。

棒グラフは、売上高になっております。31期(2016年)は特需が出て、234億円になりまして、1店舗あたりも2億5,100万円(の売上)でした。この32期(2017年)に厳しい改定がございまして、マイナスになりましたけれども、昨年は1店舗あたりの売上も増加したということでございます。

調剤薬局事業の概況(3)売上推移(全店舗)

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こちらは、32期(2017年)と33期(2018年)の売上の比較をしたものであります。

処方箋枚数は、単位が1,000枚となっております。32期は、186万5,000枚の処方箋を集めております。33期は、189万3,000枚です。

そして、売上高は(32期は)220億円、33期は224億円でございます。

技術料は、(処方箋の)枚数はほぼ同じなんですけれども、算定努力をしたことで、2億1,600万円上回っております。

処方箋単価は、1枚単価は32期が1万1,751円、33期が1万1,818円。

薬剤料単価は、(32期は)9,578円、33期は9,564円となりまして、14円のマイナスになっております。

技術料につきましては、(33期は)前期に比べて81円プラスになっております。

調剤薬局事業の概況(4)売上推移(既存店)

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調剤薬局事業の売上の比較でございます。これは、32期(2017年)と33期(2018年)の薬剤料と技術料を比較したものであります。

先ほどの資料では新店舗も含まれておりますけれども、こちらの既存店ベースでは、薬剤料・技術料ともに増加しております。

ヘルスケア事業の概況(1)施設開設マップ

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続きまして、当社のヘルスケア事業の概況を説明させていただきます。

現在、当社は有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、ショートステイ、小規模多機能ホーム、通所介護事業所、居宅介護支援事業所、訪問介護事業所、福祉用具販売・レンタルの事業を展開しております。

三重県を中心にして、島根・鳥取に事業所が多く、今後はこの間を埋めていこうという選択で、事業を拡大しております。

ヘルスケア事業の概況(2)ヘルスケア事業 収益状況[3期推移]

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3期分のヘルスケア事業の収益を、説明させていただきたいと思います。

税引前利益は(31期・2016年は)1億1,100万円、(32期・2017年は)1億2,500万円、(33期・2018年は)2億8,800万円です。

今期は前期に比べて入居率が改善しましたので、老人ホーム・介護事業の収益が上がっているということでございます。

売上高も(31期が)43億300万円、(32期が)51億600万円、(33期が)58億9,700万円と、だいたい8億円ずつ増加しています。新しい投資をせずに、老人ホームの入居率を上げたことによりまして、税引前の利益が上がっています。

ヘルスケア事業の概況(3)居住系施設入居状況推移[3期推移]

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現在の居住系の入居状況でございます。

だいたい平均的な企業は(入居率が)80パーセントくらいと聞いているんですけれども、当社は、33期(2018年)は91パーセントまで入居率が上がりましたので、それだけロスが少なくなったということであります。

2016年(31期)の2月期は874人の定員に対しまして、710名(の入居者)。946人に対しまして、32期は834名。そして、33期の定員数は32期と同じですけれども、入居者数は861名となり、27名増加いたしました。

ヘルスケア事業の概況(4)業績推移[3期推移]

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ヘルスケア事業の、売上概況と利益でございます。これは重複しますので、割愛いたします。

有料老人ホームは、自社開発で出店する場合と、M&Aで手に入れてグループ化するものとがございます。

ヘルスケア事業の概況(5)売上高推移[6期推移]

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この(棒グラフの)緑のところは、当社が自社開発をしてきた売上高の推移でございます。一方、この青いところは、M&Aで増やしてきたものでございます。

現在、売上高は58億9,700万円でございまして、そのうちの36億8,700万円が、M&Aでグループ化したものです。残りの22億1,000万円につきましては、自社開発してきた有料老人ホームであります。売上は以上になっています。

有料老人ホームの収益構造は、M&Aの案件と自社物件で、不動産を除けば、ほぼ同額です。ただし、売上は(自社開発が)22億円1,000万円、かたやM&A(でグループ化した物件)は36億8,700万円です。

調剤報酬改定

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この(2018年)4月から、調剤報酬改定が実施されました。

我々は規模を大きくすること、売上・店舗を多くして拡大化することが、収益の効率化を図ることだと考え、展開してまいりました。しかし、今回の調剤報酬改定は、大手調剤薬局が割を食うというような内容となりました。

第33期業績の概要(10)過去3期推移と第34期(2019年2月期)計画

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34期(2019年)の当社の売上と営業利益の予定は、(33期・2018年の売上高の)309億円に対して(34期・2019年の目標売上高は)312億円。

営業利益は、(33期の)14億円から(34期は)11億円。

経常利益は、(33期の)13億8,400万円から(34期は)10億5,000万円(と予想しております)。

税引前利益につきましては、12億4,000万円と計画しています。しかし、この予算を達成するには、努力が必要と考えています。

以上をもちまして、私の33期の決算説明を終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。

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