LIMOが2023年4月にお届けした記事から、注目の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2023年4月23日)

年金生活に入れば、それまで入っていた仕事による定期収入がなくなるため、不安を感じる方もいるでしょう。

年金額については毎年改定され、厚生労働省によれば、2023年度の国民年金と厚生年金の年金額は以下の通りです。

新規裁定者の年金額の例

新規裁定者の年金額の例

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

  • 国民年金(満額):6万6250円(新規裁定者。68歳以上の方は6万6050円)
  • 厚生年金はモデル夫婦(2人分の国民年金と厚生年金):22万4482円

2023年度は前年度比で引き上げとなりましたが、マクロ経済スライドの調整により、物価上昇ほどは引き上げられていません。

少子高齢化の現代では、将来の年金額に不安を感じる方も多いでしょう。

では、今の65歳以上の方々のお金事情はどうなっているのでしょうか。みんなの平均をのぞいていきます。

【注目記事】60歳代「貯蓄3000万円以上」は何パーセントか。老後2000万円問題を再確認

1.【65歳以上の老齢年金世代】年金月額「みんなの平均」

まずは厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、65歳以上の年金月額の平均をみていきます。

1.1 国民年金・65~90歳以上の平均年金月額

  • 65歳:5万8078円
  • 66歳:5万8016円
  • 67歳:5万7810円
  • 68歳:5万7629円
  • 69歳:5万7308円
  • 70歳:5万7405円
  • 71歳:5万7276円
  • 72歳:5万7131円
  • 73歳:5万7040円
  • 74歳:5万6846円
  • 75歳:5万6643円
  • 76歳:5万6204円
  • 77歳:5万6169円
  • 78歳:5万5844円
  • 79歳:5万5609円
  • 80歳:5万5483円
  • 81歳:5万7204円
  • 82歳:5万6981円
  • 83歳:5万6815円
  • 84歳:5万6828円
  • 85歳:5万6404円
  • 86歳:5万6258円
  • 87歳:5万5994円
  • 88歳:5万5560円
  • 89歳:5万5043円
  • 90歳以上:5万1382円

国民年金の平均月額は5万円台でした。満額をもらえる人は少なく、また国民年金のみでの生活は難しいでしょう。

国民年金のみの方は早くから老後に備えた対策が必要です。

1.2 厚生年金・65~90歳以上の平均年金月額

  • 65歳:14万5372円
  • 66歳:14万6610円
  • 67歳:14万4389円
  • 68歳:14万2041円
  • 69歳:14万628円
  • 70歳:14万1026円
  • 71歳:14万3259円
  • 72歳:14万6259円
  • 73歳:14万5733円
  • 74歳:14万5304円
  • 75歳:14万5127円
  • 76歳:14万7225円
  • 77歳:14万7881円
  • 78歳:14万9623円
  • 79歳:15万1874円
  • 80歳:15万4133円
  • 81歳:15万6744円
  • 82歳:15万8214円
  • 83歳:15万9904円
  • 84歳:16万349円
  • 85歳:16万1095万円
  • 86歳:16万2007円
  • 87歳:16万1989円
  • 88歳:16万952円
  • 89歳:16万1633円
  • 90歳以上:16万460円

※厚生年金には国民年金(基礎年金)の月額を含む

厚生年金は年代によって変わり、14~16万円台でした。

しかし厚生年金は加入期間だけでなく、収入に応じても個人差が大きく見られます。

ねんきん定期便やねんきんネットを利用して早くからご自身の受給予定額を知り、備えることが大切です。