一方「さすが豊洲」と驚くこともあるといいます。Yさんは、「小金持ちだな」と感じる瞬間がよくあるそう。海外旅行は普通のことらしく、「ハワイでママ友にバッタリ会った」なんて話をよく聞くとSさんはいいます。またTさんも「ディズニーランドの年間パスポートを持っている家庭も多い」と話します。

さらに、「運動会」も豊洲ならではの動きがあるのだそう。Yさんは「自宅マンションのベランダから観戦なんて初めて聞きました。校庭の広さと子供の数の問題から豊洲ならでは。写真撮っても上からだから映るのは帽子ばっかり。低学年の50メートル走では、子供の列と親の列があってゴール地点で親が写真撮るための列に子供と対照的に並ぶのもビックリしたけど、面白かったですね」と驚愕のエピソードを披露します。

Sさんは「子供は教室でお弁当を食べるので親は祖父母を連れて近くのレストランへ行くので予約も一苦労。プログラムが遅れるとレストランの電話が遅れるという連絡で鳴り止まないそうです」と話してくれました。

でもやっぱり離れられない豊洲。その理由は?

運動会の話などを聞くと豊洲で生活するのは大変なのでは?と思ってしまう人もいるでしょう。もちろんマンションを買ってしまったからと言うのはあるとはいえ、豊洲から離れないのはなぜなのでしょうか?

「運動会も習い事も別に悪いことばかりではないと思います。特に運動会は、大きなお弁当もいらないし、親の負担はかなり減ります。習い事も、予算的な問題はもちろん出てきますが、学習意欲が上がりやすくていい環境だと思っています」とYさん。

Sさんも「大変な面は少なからずありますけど、それはどこも同じだと思います。やはり便利ですし、子育てをするにはいろいろと揃っていて、他と比べると豊洲が一番いい街だと思いますね。これが決め手ではないですが、キッザニアの割引チケットももらえて子供は年に複数回行けて楽しそうです。公園も多くて、遊ぶ場所には本当に困りません。ママ友といい関係を築けているので、お互いに力を合わせて子供を育てていく風土もありがたいです」と話します。

Tさんは「豊洲の独特のスピード感が嫌でお引越しをされるご家庭も確かにいますね。もっとゆっくり生活したい、子育てしたいってなると郊外の一軒家の方が向いているのは確かです。でも、それは人それぞれのライフスタイルによるものだとも思いますし、豊洲が悪いとかではなく相性でしかないのかなと。私は湾岸エリアの方が、都内ならいいなと思いますし、豊洲は子育てしやすい環境が整っていると思います」と話してくれました。

まとめにかえて

タワーマンション人気の象徴とも言える湾岸エリア。その中でも豊洲人気は高く、今なお値下がりをする様子はありません。家族4人が暮らす広さを豊洲で購入しようとすると中古マンションでも5,000万円程度のマンションが一般的で、これを家計が安心な範囲で購入するには世帯年収800万円以上は必要となり共働きのご家庭も多いでしょう。

豊洲ベビーブーム層とともに成長を続ける豊洲。これからも注目が集まりそうです。

マンションジャーナル