再開発が進み、どんどんと活気付いていく街、「豊洲」。この街での暮らしについて、実際に住んでいる人はどのように感じているのでしょうか。今回は、豊洲で暮らして10年ほど、共働きで保育園から小学校という形で子どもを育てているというYさん、Sさん、Tさんの3人のママからお話を伺いました。
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Yさん ご結婚後、ご主人の年齢が当時34歳でローンを組むならそろそろとなり、品川区・墨田区・江東区で物件を探し、生活・交通利便性と価格を総合して、スターコート豊洲を新築で購入。
Sさん ご結婚を機に、落ち着いて生活するための住処を求め、物件探しをする頃、スタートコート豊洲の友人宅に遊びに行ったことで豊洲に魅了され、グランアルト豊洲を中古で購入。
Tさん 通勤の利便性から豊洲に賃貸で住み始める。第二子のご出産で、広い部屋への引っ越しが必要となり、オーベルグランディオ・ベイフロントを中古で購入。
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実際に住んでみた豊洲の印象は「便利」「教育熱心」
彼女たちは、いま住んでいる豊洲という街をどのように感じているのでしょうか。
まず利便性をあげたのはYさん。「電車に乗らずに生活できるほど、なんでも揃っています。ららぽーとに行けば買い物はできるし、映画も見られます。子供目線で言えば、キッザニアもあるし、公園も沢山あって遊ぶ場所には困りません」。これに対しSさんも「だいたいの用事はららぽーとで完結するし、イオン東雲店も近いので、商業施設は充実しています。有楽町から山手線へもアクセスできるし、羽田空港もバスで30分以内もあればいけますから、遠出もしやすいです」と話します。また、Tさんは、「埋立地だからこそ、災害対策も他のエリアよりしっかりしています」と安全性の面もポイントの高さとしてあげます。
一方で、3人がともに感じているのは「豊洲には教育熱心なママが多い」ということ。
Sさんは「あくまで肌感覚ですが、中学受験する家庭が50%を超えていると思いますよ。最近引っ越してようやく解決しましたが、大手塾がキャパオーバーで入塾できなかったほどです」といいます。Tさんも「習い事は大変ですよね。スイミングスクールは平日3年待ち、土日だと5年待ちって言われました」と驚きの実態を明かします。こうした状況についてYさんは「ららぽーと、ビバホームの誕生と同じ時期くらいから数年の間に豊洲に移住してきた世代の子供が今、小学生。よく冗談で『豊洲ベビーブーム世代』なんて言っていますけど(笑)少子化なんて嘘なんじゃないかというくらい子供で溢れている街ですね」と話します。
こうした流れからなのか、最近ではマンションの中にある保育所がなくなったりする一方で、民間学童は増えている印象だといいます。
気になるママ友づきあいは?
「世帯年収が高い“小金持ち”が多い」という人もいる豊洲。気になるママ友づきあいはどうなのでしょうか。
Yさんは「他のエリア以上に繋がりは強いのでは。というのも、『小金持ち』って会社員で比較的エリート層が多いので、基本帰りは遅い。祖父母が近くにいなくて助けてもらえない人が多いから、近所の繋がりが大事になるんです」と指摘。Sさんも、「小児科の予約がなかなか取れなかったり、豊洲で生活をする上では事前知識とか、生活する上での知恵が必要。ママ友ネットワークに支えられていることは多いです」と話します。一方で「だからと言って、過剰な付き合いがあるわけでもない」というのはTさん。「その辺りは豊洲だからという特色があるわけではなく、世間一般的なものとそんなに変わりはない」といいます。
しかし、たとえばハロウィンといったイベントの時には自分たちが住んでいるマンションのパーティースペース争奪戦が起こったりもするのだそう。一緒に遊ぶグループのママで各自が一斉に申し込みをし、予約が取れたところで開催するようにしている人が多いのだそうです。こうしたイベント時の動きは豊洲ならではといえるかもしれませんね。