3. 子どもの無断課金対策2「子ども自身のおこづかいを利用する」

親のお金ではなく、子ども自身のお金を利用することも考える。

スマホ課金対策

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子どもが何か買って欲しいとねだるとき、「自分のお小遣いで買いなさい」「お金を貯めて買いなさい」と答える親は少なくありません。スマートフォンでの課金は一回一回は小額かもしれませんが、積み重なればまとまった金額になります。

その都度親が支払っていては子どもの金銭感覚は麻痺します。「アプリゲームで欲しいアイテムがあるから購入したい」と言ってきたら、スーパーやコンビニエンスストアで販売しているプリペイド式のカードを自分のお金で買わせ、登録するようにしましょう。

キャッシュレス化が進み実際にお金を使う機会が減っている中、「自分のお金が課金で使われる」という実体験にもなり、お金の勉強にもなります。しかも、プリペイド式カードの販売額は1000円からと子どもにとっては安い金額ではありません。「これは本当に必要なのか」と購入を熟考する機会にもなります。

もし親に支払って欲しそうにしていても断固として拒否をし「親は使わないモノで自分が欲しいものなのだからお年玉やお小遣いから払いなさい」と話をして、お金を出さない姿勢を崩さないことも子どものためです。

使い過ぎてしまえばそれを教訓とし、課金について真面目に考えるようになります。

お金が目に見えないものになってきているため、子ども時代の苦い経験は決してマイナスにはなりません。

4. 子どもの無断課金対策3「課金と買い物は同じだと伝える」

親子の話し合いも大切です。

スマホ課金対策

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課金はスマートフォンの操作一つで支払いが終了する手軽さもあり、使い過ぎたという感覚を持ちにくいです。

これは大人でも感じるため、まだ勤労収入や買い物の経験そして高額な買い物を経験していない子どもはさらに金銭感覚が麻痺しやすいです。

スマートフォンの普及や所有の低年齢化が進めば課金トラブルも増えていくため、家庭でのスマートフォンの管理や使い方、そして課金ルールの厳格化を徹底するしかありません。

高額請求となった場合、どんなことが待ち受けているのかも子どもにしっかり話をしましょう。

子どもが自分のお金で課金をしている場合は、毎月の支払額を見せることで気軽に課金を続ける怖さ、課金とスーパーでの買い物は全く同じものだと認識させることも大切なポイントです。

何も対策をしなければ好きな時にいくらでも課金してしまう恐れもあります。

日頃から親子でアプリゲームの使用や子どものお友達の課金事情などを話し合い、トラブル防止につなげていきたいですね。

参考資料

こども家庭庁「令和5年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(調査結果・概要)

独立行政法人国民生活センター「子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!」啓発資料

中山 まち子