国民春闘共闘委員会は、非正規雇用者の賃上げ・底上げを目的に非正規春闘で「10%以上の賃上げ」を要求しました。

総務省の「労働力調査」によると、非正規雇用の職員・従業員数は、2023年時点で2124 万人。昨年と比較して23 万人増加しており、賃上げの要求がとおれば、多くの人の給与アップに繋がります。

そこで本記事では、「非正規雇用者の2024年度の賃上げ事情」について、実際の調査データを元に紹介していきます。

最後では、非正規雇用と正規雇用の給与の違いについても紹介しているので参考にしてください。

1. 調査の概要《非正規雇用市場における採用・求職動向レポート》

株式会社マイナビは、全国の企業、個人それぞれを対象に実施した「非正規雇用市場における採用・求職動向レポート(2024年1-2月)」の結果を発表しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査期間:企業2024年3月1日(金)-3月3日(日)・個人2024年3月1日(金)-3月4日(月)
  • 調査方法:WEB上のアンケートフォームより入力
  • 有効回答数:企業…スクリーニング調査1万7000名、本調査967名・個人…スクリーニング調査1万9439名、本調査1585名
  • リリース公開日:2024年3月29日

2024年度、非正規雇用の賃上げを予定している企業はどれくらいあるのでしょうか。

また業種によって違いはあるのか。次章で調査結果を詳しく見ていきましょう。