3. 【新NISA】毎月の投資金額の決め方:ポイント5つをご紹介!

【写真全3枚中3枚目】新NISA:つみたて投資枠と成長投資枠

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

先ほどのシミュレーションでは、月6万5000円という金額が算出されていました。

それでは自分で投資額を決める場合、どのようにしたら良いのでしょうか。以下のポイントを確認しておきましょう。

3.1 新NISAの投資額を決めるときのチェックポイント5選

  1. 毎月の生活費3ヶ月分は、貯金として預金口座においておく
  2. 1以外のお金を資産運用に充てる
  3. 毎月の投資額は、手取りの30%程度を目安にする
  4. すでに貯金がある人、手取りが多い人は、30%以上を投資に回してもOK
  5. 新NISA「つみたて投資枠」月10万円+iDeCo拠出上限月1万2000円~6万8000円を活用する

まず、自分の資産全てを投資に回すのは危険といえるでしょう。

最低でも毎月の生活費3ヶ月分は貯金として預金口座においておき、その他の余剰資金で資産運用を行いましょう。

この際の目安は手取りの約30%。たとえば、毎月の手取りが30万円の方の場合、投資金額は月9万円までとなります。

すでに貯金がある人や毎月の手取りが多い人など、お金に余裕がある人は手取りの30%以上を投資に回しても構いません。ただし、毎月の生活費3ヶ月分は貯金として預金口座においておくようにしましょう。

積立投資する場合は、運用でもうかった利益に税金がかからない新NISAのつみたて投資枠や、税制上のメリットが多いiDeCoを活用しましょう。

新NISA「つみたて投資枠」は年間120万円まで利用できるため、毎月10万円を投資できます。

iDeCoの拠出上限額は、職業によって1万2000〜6万8000円と決められています。ちなみにこの拠出上限は、企業年金のない会社員は月2万3000円、公務員は月1万2000円、専業主婦は月2万3000円となっています。

NISAのつみたて投資枠とiDeCoを活用すれば、税制上のメリットを活かしながら効率よく資産を増やせます。

自分が無理なく投資ができる金額内で、こつこつと長期投資を続けていきましょう。

4. まとめ

実際に資産運用を始める場合、「資産を1000万円にするには毎月いくら投資したらいいのか」「自分は毎月いくらまで投資をしても良いのか」など迷ってしまう人もいるかもしれません。

今回ご紹介した資産運用シミュレーションの結果や、投資金額を決めるポイントを確認し、自分に合った投資額を決めていきましょう。

複利の効果を活かした長期投資で、ゆっくりお金を増やしていけるとよいですね。

参考資料

金融庁「資産運用シミュレーション」
金融庁「新しいNISA」

下中英恵FP事務所 下中 英恵