新年度、新生活として「一人暮らし」をスタートさせる方もいるかもしれません。

そうなると、実家ではあまり感じなかった支出の大きさに驚くことでしょう。とくに「食費」や「光熱費」などは、気になる人も多いかと思います。

食費が気になる人の強い味方がスーパーやコンビニなどで見かける「割引シール」。周囲の人々は、割引シールに対してどのような行動を取っているのでしょうか?

今回の記事では、最新の意識調査から「食品の割引シール」に関する意識や年収との関係性をチェックしていきます。

記事の後半では、40歳代・50歳代の単身世帯の貯蓄額を見ながら今後の貯蓄について考えていきましょう。

1. 【調査】食品の割引シール、世帯年収で「印象の差」がある?

株式会社アスマークは2024年2月、パンに関するインターネット調査を実施。

調査対象は全国の20~60代の男女で、有効回答数は900件でした。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:Webアンケート
  • 調査対象:全国20~60代男女
  • アンケート母数:900名
  • 実施日:2024年2月16日~2月19日
  • リリース公開日:2024年3月7日

1.1 割引シールが貼られた食品の購入に「年収差」は関係なし

写真全5枚中1枚目】「割引シールが貼ってある食品を購入しますか?」の回答結果。
3枚目では40歳代~50歳代単身世帯の貯蓄額平均値および中央値を紹介。1/5

割引シールが貼ってある食品を購入しますか

出所:株式会社アスマーク「世帯年収に関わらず、食品の割引シールに対して好印象~食品の割引シールに関するアンケート調査~」(PRTIMES)

「割引シールが貼ってある商品を購入しますか?」という質問に対する回答に対して「よく購入する」という項目が最も多かった世代は40代で67.3%でした。

全体的に、半数以上が「よく購入する」を選択していることがわかります。「よく購入する」「たまに購入する」を合わせた割合を見ると、ほとんど差がないことが見て取れるでしょう。

年齢や世帯年収が変化しても割引シールの貼られた商品を購入する頻度は変わらないといえます。

1.2 「割引シール」によって引き起こされる行動は?

同調査から「割引シールによって引き起こされる行動」についても性別、年齢、世帯収入別に見ていきます。

「予定外の商品を購入してしまう」という項目の割合が最も多く、全体で45.0%、女性だけで見ると51.0%でした。

ちなみに「過剰に購入してしまう」項目は、世帯収入300万円未満が14.5%、世帯収入800万円以上が26.1%。世帯収入が高いほど割合が高くなっています。

また、割引シールの購入有無に関する意識自体は世帯年収に差はありませんでしたが、割引シールが来店動機になるかどうかで見ると世帯年収が低い人の方が「影響する」と回答しています。

こうした「割引シール」のような購買意欲には、年収だけでなく貯蓄も少なからず影響を与えていることでしょう。

日々の生活費でみると小さな出費ですが、コツコツとした意識はやがて大きな差を生み出すはずです。

次の章からは、40歳代・50歳代「独身現役世代」の貯蓄額中央値・平均値をみていきましょう。

2. 40歳代・50歳代「独身現役世代」の貯蓄額中央値・平均値は?

40歳代・50歳代の単身世帯(金融資産を保有していない世帯を含む)の貯蓄額平均値および中央値は次のとおりです。

【写真全5枚中3枚目】40歳代~50歳代単身世帯の貯蓄額平均値および中央値3/5

40歳代~50歳代単身世帯の貯蓄額平均値および中央値

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に作成

  • 40歳代:平均値559万円・中央値47万円
  • 50歳代:平均値1391万円・中央値80万円

2.1 【40歳代】単身世帯の金融資産保有(貯蓄)額の分布

【写真全5枚中4枚目】40歳代・単身世帯の貯蓄額の分布4/5

40歳代・単身世帯の貯蓄額の分布

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 非保有 40.4%
  • 100万円未満 11.1%
  • 100万円~200万円未満 5.2%
  • 200万円~300万円未満 4.0%
  • 300万円~400万円未満 3.7%
  • 400万円~500万円未満 2.5%
  • 500万円~700万円未満 4.6%
  • 700万円~1000万円未満 7.7%
  • 1000万円~1500万円未満 6.2%
  • 1500万円~2000万円未満 2.2%
  • 2000万円~3000万円未満 4.3%
  • 3000万円以上 4.3%
  • 無回答 3.7%

2.2 【50歳代】単身世帯の金融資産保有(貯蓄)額の分布

【写真全5枚中5枚目】50歳代・単身世帯の貯蓄額の分布5/5

50歳代・単身世帯の貯蓄額の分布

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 非保有 38.3%
  • 100万円未満 11.2%
  • 100万円~200万円未満 5.2%
  • 200万円~300万円未満 2.7%
  • 300万円~400万円未満 3.6%
  • 400万円~500万円未満 3.8%
  • 500万円~700万円未満 4.6%
  • 700万円~1000万円未満 5.5%
  • 1000万円~1500万円未満 4.9%
  • 1500万円~2000万円未満 4.1%
  • 2000万円~3000万円未満 4.4%
  • 3000万円以上 9.3%
  • 無回答 2.5%

貯蓄額の中央値で見ると、40歳代は47万円であるのに対して50歳代は80万円です。年代が上がっても、増加額はわずかとなっています。

一方で、平均値は559万円から1391万円へ増加。3000万円以上の貯蓄をもつ世帯の割合が4.3%から9.3%へ倍以上に増えるなど、急増しているのが特徴です。

年収があがった方や老後を見据えて貯蓄を進めた方などの影響で、平均値が押し上がっているとも推測できます。

ただし「年代があがれば自然と貯蓄が増える」という考えにはリスクがあります。支出や収入事情は個々で異なりますし、貯蓄を増やしたいのであれば行動が必要になるからです。

次の章では、おひとりさまが意識したい「老後生活」へのマインドをチェックしていきましょう。

3. おひとりさまこそ考えたい! 老後生活への意識改革のポイント

中央値で見れば老後生活が不安にも見えるおひとりさまですが、実は個々の状況によって深刻度合いは変わります。

次のようなポイントをふまえて、自分の老後生活を見据えた準備を進めてください。

3.1 住宅、車…「ローン支払い」があるなら:支払い計画の見直しを

住宅ローンなどでまとまった支払いがある方は、マネープランを立てて今後の支払い状況を見通しましょう。

仮にローン返済が老後の前に終わるなら、完済後に家計が急改善することにより資産形成が可能な場合があります。

3.2 退職金が期待できるなら:過度な不安は不要かも? 制度の確認を

企業の正社員などとして勤め、まとまった退職金が期待できるなら過度に不安に感じる必要はありません。

単身の生活を支える700万円超の資金は、退職金だけで賄える可能性があるためです。

退職金制度はそれぞれの勤務先で大きく異なるため、しっかり確認するようにしましょう。

3.3 貯蓄・余裕資金があるなら:投資の積極化も検討してみて

40歳代で貯蓄ゼロに近い状態の方も、単身であれば老後に間に合う可能性があります。

たとえば、45歳から投資を始めて65歳に1000万円の資産形成を目指すとしましょう。金融庁「資産運用シミュレーション」にて試算すると、利回り3%とした場合、月々3万460円の積立で1000万に到達可能です。

その人の家計状況にもよりますが、捻出可能な方は多いのではないでしょうか。

4. まとめにかえて

40歳代の貯蓄平均値は559万円、中央値は47万円。50歳代の貯蓄平均値は1391万円、中央値は80万円でした。

前年度の調査ではどちらも中央値が53万円だったので、変化している様子がわかります。

中央値で見れば老後生活が不安にも見えるおひとりさまですが、実は個々の状況によって深刻度合いは変わります。

過度な不安だけを募らせるのではなく、個々の状況を今一度振り返ってみましょう。

参考資料