【年金】4月15日（月）は年金支給日！6月支給分からの「厚生年金と国民年金」2年連続増額改定。夫婦でいくら増える？ 6月送付の「年金振込通知書」と年金受給額の一覧をチェック

3. 「国民年金＆厚生年金」の月額平均はいくら？

厚生労働省が公表しているのは、あくまでも「国民年金の満額」と「モデル夫婦の厚生年金額」です。そもそも国民年金や厚生年金の金額には、個人差があることに注意しておきましょう。

参考までに、2023年12月に更新された最新データから、今のシニア世代が受給する年金額を見ていきます。

【国民年金】男女別・年金月額階級別受給権者数（2022年度末現在）

平均月額は男女ともに5万円台となっており、過去5年間の受給額もおよそ5万5000円〜5万6000円台で推移しています。

国民年金は保険料が一律であることから、個人による受給額の差が出にくいのが特徴です。

厚生年金の平均受給額（月額）

※国民年金の金額を含む

厚生年金は男女全体だと14万円台ですが、男性は16万円台、女性は10万円台と男女で約6万円もの違いがあります。

厚生年金の支給額が男性に比べて女性の方が低い理由は複数ありますが、主な要因は女性が男性に比べて雇用形態を変える機会が多いことや、賃金の格差などが考えられています。

厚生年金は現役時代の年金加入期間や年収により受給額が決まるため、国民年金と比べて個人差が出やすいのが特徴です。

現役世代の方で、ご自身の年金見込額を知るには、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などをご確認ください。

ここまで、最新の年金と仕組みについて確認してきました。

標準世帯の受給額は23万483円でしたが、年金の仕組み上、個人差は大きくなります。

ご自身の年金額について詳しく知りたい場合は、ねんきん定期便やねんきんネットを活用するのがおすすめです。

物価上昇が続くなか、年金のみで生活していくのはますます難しくなるでしょう。

現役時代のうちから老後に備えた貯蓄を計画し、場合によっては資産運用などで資金を「増やす」工夫をしてみるのもよいかもしれません。

ゆとりあるセカンドライフを送るために、今のうちからできることを考えておきたいですね。

中本智恵