1. 日経平均は7万円をはさんで荒い値動き
2026年7月3日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比1010円92銭高の6万9744円07銭でした。2日に発表された6月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が市場予想を下回りました。このため投資家の間に、米景気は堅調を保ちつつも米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぐほどではないとの見方が広がり、消費関連株などが買われました。
東京市場でも自動車、小売、商社などAI(人工知能)・半導体関連と比べて株価上昇が出遅れていた出遅れ割安株が物色されました。足元では、AI・半導体の上昇の勢いにやや停滞感があります。キオクシアホールディングスは先週1週間で8800円(約10%)下落しました。
ただし、相場全体を押し下げるというよりは、割安になっている内需株などに資金が向かっている印象があります。先週はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、デンソーなどが堅調。JAL、JR東海なども買われています。円安・ドル高傾向に一服感があることから、イオンなどの内需銘柄も底堅い動きになっています。このほか、フリマアプリを手掛けるメルカリは、一部証券会社が目標株価を引き上げたことなどをきっかけに買われ、年初来高値を更新しました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。3日は米市場が独立記念日で休場でした。このため、東京市場では材料が乏しく利益確定売りが出やすいところです。
個別では京成電鉄が注目されそうです。4日に、同社が成田空港と羽田空港を直接結ぶ有料の特急列車が2030年代に運行を始めると報じられました。
電通グループが子会社の電通総研を非公開化する方針と報じられたことから、両者の株が上昇しています。親子上場問題の解消による、経営の効率性の向上に期待する買いが入っています。
8日にはアサヒグループホールディングスが、発表が遅れていた2025年12月期通期決算を開示します。9日にはセブン&アイ・ホールディングスが26年3〜5月期決算を発表します。原油価格が落ち着きつつあることから、製造業など、出遅れていた銘柄にも物色が広がりそうです。
京成電鉄も注目されそうです。4日に、同社が成田空港と羽田空港を直接結ぶ有料の特急列車が2030年代に運行を始めると報じられました。1/2
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2. 25日移動平均線付近でもみ合う動きが続く
日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月上旬に25日移動平均線、75日移動平均線を突破するとその後は力強く上昇しています。複数の最高値更新後は調整も入りながら25日線にタッチするとそこから押し目買いが入り再度上昇していました。中期的には、チャートは力強い上昇トレンドを示しています。6月22日には一時7万2831円と最高値を更新しました。ただし、その後は乱高下を繰り返しながら上値、下値ともに切り下げるような、短期的には下降トレンドとなっています。
ここからのシナリオとしては、まずこれまで同様に25日線から反発し、けっきょくは押し目買いの好機だったと判断されるパターン。心理的節目となる7万円を回復するようであれば目線を上にもってついていきたいところです。
逆に、7万円、さらに25日線のある6万8000円を割り込むと、調整局面といえるでしょう。それでも直近の押し安値である6万2300円付近まではまだ中期的な上昇トレンドが崩れていないため、悲観的になる必要はないでしょう。
中期的には、チャートは力強い上昇トレンドを示しています。心理的節目となる7万円を回復するようであれば目線を上にもってついていきたいところです。2/2
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参考資料
下原 一晃