ダイキン工業を知らない人は少ないかと思いますが、空調機器メーカーとしては国内だけではなく海外でもその規模は大きく、米キヤリア社と並んで世界を代表する企業となっています。
売上高は2兆2700億円、営業利益は2500億円、営業利益率は10%を超えています。ここまで見てきた有力企業ほどの利益率はないかもしれませんが、収益性の高さとともに利益規模も大きくなっています。
また、株式市場での評価という面で見ると、時価総額は約3.5兆円もあります。これがどの程度の規模かイメージがつきにくいかもしれませんが、総合電機メーカーとして知られる日立製作所の時価総額が3.7兆円であることからすると意外に感じるのではないでしょうか。
というのもダイキンは空調機器を中心とした企業であり、日立製作所はコングロマリットであるため、取り扱っている商品やサービスの数は大きく違います。ダイキンはシングルプロダクトとは言いませんが、特定事業への集中に徹した結果グローバルで勝ち進む企業だと言えます。
リンナイは海外では高級路線
リンナイは売上高のうち約60%弱が給湯機器、27%程度が厨房機器となっています(2017年3月期)。
同社の製品は、外国人の間では高いブランド力を有しています。「リネイ」などと発音され、高級住宅にも設置されるなど、タンクレス給湯機器の便利さは国内だけではなく、世界でも評価を受けています。
また、国内では「エコワン」と呼ぶガスと電気のハイブリッドの給湯・暖房システムを扱っています。
先述のダイキンは、消費電力において効率が良いインバーターエアコンをグローバルに普及させることなどで事業規模を拡大してきましたが、リンナイに関しても日本での開発と生産技術の優位性を活かした展開がダイキンと重なって見えるのではないでしょうか。
売上高は約3400億円、営業利益は約370億円で、営業利益率は10%を超えています。
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LIMO編集部