2022年以降、食品や日用品といった生活必需品が続々と値上げされています。

2023年にピークを迎え、2024年は徐々に落ち着きを見せていますが、依然として値上げラッシュは続いているのが現状です。

新年度となる4月から、いくつかの食品が値上げとなりますが、一体何が値上げとなるのでしょうか。

本記事では、新年度から値上げとなる食品について、紹介していきます。

記事後半では食品以外に新年度から値上げするものについても紹介しているので、あわせて参考にしてください。

1. 2024年4月の食品値上げは2806品目

株式会社帝国データバンクは、2024年4月以降における食品の値上げ動向の分析を行っています。

調査概要は下記のとおりです。

  • 対象期間:3月29日9時時点
  • 調査機関:株式会社帝国データバンク
  • リリース公開日:2024年3月29日

上記調査の結果、2024年4月の食品値上げの品目数は2806品目で、2024年7月時点での年間値上げ食品は6000品目を突破しました。

値上げ1回あたりの値上げ率は、月にして平均約23%となっており、前年同月の5404品目と比較すると48.1%減となっています。

2024年で最も値上げ品目数の多い月となりましたが、前年半ばと比べると、値上げ数は少なくなっています。

2024年の値上げには、前年と比較して人件費や物流費の増加、円安水準の長期化が背景にあるとうかがえます。

実際に株式会社帝国データバンクの同調査による「値上げ要因の推移」では、「人件費」「物流費」「包装・資材」「円安」の水準が昨年を上回る結果となっています。

上記の中でも「人件費」が大幅に上がっており、近年続く最低賃金の上昇によるコストの増加を、商品の価格に反映せざるを得ない状況となっていると考えられます。