NISAとは、個人の資産形成を支援するために2014(平成26)年に始まった「少額投資非課税制度」。人生100年時代、自分の力で資産形成をすすめていくことが重要視されています。
将来資金における対策の一つである「NISA制度」。2024年から制度が変わり、ネットやSNSで資産運用に関する記事を見かけることが多くなりました。
SMBC日興証券株式会社が行った調査によると、共働き夫婦世帯では75%が「NISA口座を保有している」と回答。
また、同じく共働き世帯で「新NISAを利用したいと思いますか」という問いに対して「必ず利用したいと思う」と答えた回答者は47%にも上り、「できれば利用したいと思う」を含めて90.5%と驚異的な割合となりました。
この結果からも、2024年からはじまった新NISAへの意識の高まりがうかがえます。
家庭環境や理想のワークライフバランスとの兼ね合いにもなりますが、老後の資金づくりは早めに進めておきたいもの。
今回は、最新の意識調査結果を踏まえてみんなが考える「積み立ての月額」を確認していきましょう。記事の後半では「積立投資で1000万円」に向けた計画をシミュレーションしてみました。
1. 【最新】既婚者を対象とした「新NISA」意識調査の結果をチェック!
まずは、結婚している男女1106名の新NISAへの意識を確認していきましょう。
SMBC日興証券株式会社が、投資情報サービス「日興フロッギー」を対象主体として「共働き夫婦のおこづかい・資産運用に関する意識調査」を実施しました。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査方法:Fastaskによるインターネット調査
- 調査対象:全国の既婚者
- 有効回答数:男女合計1106名
- 実施日:2023年12月11日~12月18日
- 調査会社:SMBC日興証券株式会社
- リリース公開日:2024年1月18日
1.1 「つみたて投資枠」月々の投資予定額:共働き夫婦世帯では「1万円以上3万円未満」が最多
今後、新NISAにおいて「つみたて投資枠」を利用予定の回答者に「毎月いくらずつ投資する予定か」を聞いたところ、円グラフのような結果となりました。
〈新NISA「つみたて投資枠」における月々の投資予定額〉
- 1万円未満:12%
- 1万円以上3万円未満:38%
- 3万円以上5万未満:22%
- 5万円以上10万円未満:9%
- 10万円:14%
- 決めていない:5%
共働き夫婦世帯では「1万円以上3万円未満」という回答が38%で最多になる結果でした。
続いて「3万円以上5万円未満」(22%)が、今回の調査で2位の割合となっています。
また、最大額である「10万円」の回答割合は14%。「新NISAをフル活用したい」という層も見受けられます。
月々の投資額には、家計収支の状況やライフプランなどが影響します。一度決めた投資額をそのままにしている人は、再検討してみてもよいかもしれませんね。
次の章から、若い世代からも支持される「新NISA」などの積立投資を例に、シミュレーションしてみました。結果を一覧表でチェックしていきましょう。