一方、今回の審査結果では、「とちぎの星」(栃木県)、「森のくまさん」(熊本県)などの“新興ブランド米”が新たに「特A」を獲得・回復しており、「森のくまさん」に至っては前年の「A´」からの2段階アップとなりました。

さらに、「彩のきずな」(埼玉県)のように“初登場”でいきなり「特A」評価を獲得したブランド米も散見されます。

これらのブランド米の関係者(生産者含む)は、味の改良はもちろんのこと、「特A」を獲得するために何らかの研究・対策を講じていたのではないでしょうか。

今回の結果は魚沼コシヒカリのさらなる飛躍の好機に

こうした“努力”を、魚沼コシヒカリの関係者が絶え間なく行っていたのかどうか、もう一度見直すことが重要でしょう。単なる油断だったのか、それ以外の理由だったのか検証することも必要ではないでしょうか。

ただ、一度「特A」から外れたとはいえ、長年にわたって築かれた「魚沼コシヒカリ」のブランドイメージが簡単に崩壊するとは思えません。むしろ、今回の初のランクダウンを糧にして、さらなる品種改良などに取り組めば、ブランド力はいっそう強化される可能性があります。

関係者による今後の対応、そして、来年のランキング結果に注目したいと思います。

LIMO編集部