2. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄「100万円未満」は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄100万円未満」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
2.1 【50歳代・二人以上世帯】「貯蓄100万円未満」の割合
- 36.3%
2.2 【50歳代・二人以上世帯】平均貯蓄額と中央値
- 平均:1147万円
- 中央値:300万円
貯蓄100万円未満は36.3%となりました。
また、高い値に引っ張られる「平均貯蓄額」と、より現実的とされる「中央値」の開きが見受けられます。
それでは、貯蓄を保有している世帯に限ってみると数値はどのように変化するでしょうか。
3. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
3.1 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1611万円
- 中央値:745万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1500万円以上は28.7%。
平均は1500万円を超え、中央値は700万円を超えました。大きな「貯蓄」格差が生まれているといえるでしょう。
足りないと不安に感じる方は、なるべく早めに「老後資産づくり」に取り掛かりましょう。
4. 2024年は計画的に貯蓄しよう
確実な貯蓄には、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つ。
また、2024年は新NISAがスタートした年でもあります。興味のある方や、さっそく始めたという方も多いのではないでしょうか。
貯蓄の一部として新NISA制度を利用し、積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。ただし、資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。
これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。
4.1 【参考】50代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産非保有世帯を含む)
- 金融資産非保有:27.4%
- 100万円未満:9.1%
- 100~200万円未満:6.4%
- 200~300万円未満:3.8%
- 300~400万円未満:3.9%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:5.6%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:8.9%
- 1500~2000万円未満:4.2%
- 2000~3000万円未満:5.4%
- 3000万円以上:11.2%
- 平均:1147万円
- 中央値:300万円
参考資料
荒井 麻友子