株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、一時マイナス圏に沈むなど荒い値動き

2018年3月29日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,159円(+127円、+0.6%) 反発
  • TOPIX 1,704.0(+4.4、+0.3%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,185.5(+13.4、+1.2%)   3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,328、値下がり銘柄数:669、変わらず:82
  • 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13
  • 年初来高値更新銘柄数:56、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は13億2,442万株、売買代金は2兆5,507億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の下落、とりわけナスダック指数の大幅続落を受けて、前日以上に模様眺めムードが高まりました。

ただ、売買代金はかろうじて2兆5,000億円を上回る水準をキープしています。

そのような中、日経平均株価は円安進行を受けて寄り付き直後には一時+267円高まで上昇しましたが、その後は上げ幅を縮小し続け、後場の半ばには一時▲35円安のマイナス圏に沈みました。しかし、そこから再び切り返して最後は3桁の上昇で引けています。

乱高下とまではいきませんが、かなり荒い値動きだったと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は7日ぶりの1,000億円超

東証マザーズの出来高は5,399万株、売買代金は1,014億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は7日ぶりに1,000億円を上回りましたが、新興市場の低調な商いは続いており、個人投資家の物色意欲は回復していないようです。

なお、総合指数は堅調に推移し、3日続伸となりました。1,200ポイント回復に向けて動き始めているようですが、物色テーマの登場が待たれるところです。

ファーストリテイリングが大幅高、パナソニックは一時▲5%超安で連日の急落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅高となり、大きく値を上げたユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)と資生堂(4911)はともに昨年来高値を更新しました。

また、リクルートホールディングス(6098)が+5%超高の急騰となり、トレンドマイクロ(4704)やアサヒグループホールディングス(2502)も+3%超高の大幅上昇となっています。

その他では、安川電機(6506)やダイフク(6383)など設備投資関連銘柄の一角に見直し買いが入ったのが目を引きました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続落となり、大型買収提案の検討が報じられた武田薬品工業(4502)は▲7%超安の暴落となる安値引けとなりました。

また、米国ナスダック指数の続落を受けて、東京エレクトロン(8035)が前日に続いて売られ、SUMCO(3436)やアドバンテスト(6857)も続落となっています。

さらに、ハイテク株ではパナソニック(6752)が一時▲5%超安まで売られる連日の急落となり、終値も大幅続落となりました。

新興市場では、前日にストップ高となったASJ(2351)が反落となり、マネーフォワード(3994)も安く推移しました。一方、キャリア(6198)やインターネットインフィニティー(6545)が上昇しています。

青山 諭志