2. 【70歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円~3000万円未満の割合
- 9.1%
2.2 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合
- 33.4%
2.3 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2188万円
- 中央値:1100万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄2000万円以上は34.8%。
平均は2000万円を超え、中央値は1000万円を超えました。
金融資産非保有世帯と比べると、平均値・中央値ともに約400万円もの差が生まれています。
70歳代で貯蓄ゼロの世帯がここから差を埋めるのは大変難しいでしょう。やはり、現役時代から老後に向けてコツコツ貯蓄していくことが重要といえそうです。
3. 2024年はNISAやiDeCoなどの検討を
これまで70歳代・二人以上世帯の「貯蓄2000万円~3000万円未満の割合」と平均・中央値を確認してきました。
この結果を見て、まだまだ貯蓄を充分にできていないと感じる方は、できるだけ早い段階で資産運用を検討しておくのがおすすめです。現代は、税的優遇制度のNISAやiDeCoなどを国が用意してくれており、初心者でも始めやすい環境は整っています。
将来のことを考えると悩みの種は尽きないかもしれませんが、老後に向けていまからできることをコツコツと積み重ねていきましょう。
3.1 【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:19.2%
- 100万円未満:5.6%
- 100~200万円未満:5.1%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:4.7%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:5.8%
- 1000~1500万円未満:10.2%
- 1500~2000万円未満:6.6%
- 2000~3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:19.7%
参考資料
菅原 美優