【厚生年金】男性「ひとりで月16万円」これって少ない？みんなの年金事情を一覧表で一気に見る 2024年度の増額改定分は6月14日に初回支給

3. 厚生年金「男性ひとりで月16万円以上」受給する人の割合は？

厚生年金を受給している人の平均受給額はいくらでしょうか。厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきましょう。

厚生年金の平均受給額

※国民年金部分を含む

全体は14万3973円でしたが、男性の平均受給額は約16万円でした。

この結果から、男性で年金を月16万円受給しているのは「平均的」ということになりそうです。

また、男性のみで月16万円以上貰っている人の割合をみると、56.9％でした。

先ほどの厚生年金は国民年金を含む平均月額でした。

では、1階部分の「国民年金部分だけ」の平均月額はいくらでしょうか。

国民年金の平均受給額

国民年金のみでは全体で5万6316円となりました。

自営業などで厚生年金に加入していない場合は、老後の収入は国民年金のみになります。

厚生年金に比べると少額になりますから、現役時代のうちから資産形成をするなどして貯蓄をたくわえておくことが必要になるでしょう。

今回は男性の厚生年金の受給額に絞ってみていきましたが、公的年金だけでは老後の生活に不安を覚えた方もいるのではないでしょうか。

年金額は、人によって受給額が異なります。そのため、まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を確認して、ご自身の受給予定額を確認してみましょう。

また、老後は年金に頼らない資金計画が重要です。公的年金だけでは不安と思われた方は、預貯金にあわせて資産運用を検討するのもひとつの方法です。

2024年からは新NISAがスタートし、個人で資産運用をする投資家が増えてきています。ご自身に合った運用方法を見つけて、できることから始めていきましょう。

中本智恵