生活費の上昇や光熱費の高騰、生活必需品の値上げなどで、多くの人々が生活費に頭を抱えています。
特に年金で生活するシニア世代の方々は、現役時代の貯蓄を切り崩して生活していることが一般的です。
現代は人生100年時代とも言われ、現役世代の多くも将来に不安を感じています。老後の資金を準備するためには、自身の年金受給額を把握することが不可欠です。
そこで今回は、一般の家庭が月々どれくらいの国民年金と厚生年金を受け取るかを詳しく見ていきましょう。
厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認していきます。
1. 厚生年金と国民年金とは?公的年金の仕組み
日本の公的年金は、上記のように国民年金と厚生年金の2階建てになっています。
1.1 国民年金(1階部分)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
個人によって加入する年金や納付期間が異なるため、将来の年金受給額には個人差があります。
特に厚生年金は年収に応じた保険料を支払うため、より個人差が大きくなっています。
2. 2024年の年金支給日はいつ?
年金支給日は2カ月に1回、偶数月の15日となっています。
特に冬は電気代や灯油代、冬物衣料や防寒グッズなどかかる費用も多く、「年金支給日を待ちわびている」という方もいるでしょう。
今年はじめの年金支給日は2月15日。
では、2月以降のスケジュールも確認しましょう。
2.1 2024年の支給日一覧
- 2月の支給日:15日(12月、1月分)
- 4月の支給日:15日(2月、3月分)
- 6月の支給日:14日(4月、5月分)
- 8月の支給日:15日(6月、7月分)
- 10月の支給日:15日(8月、9月分)
- 12月の支給日:13日(10月、11月分)
ちなみに令和6年度の年金額は、昨年度に比べて2.7%の増額となっています。
適用が4月分からで、受け取ることができるのは6月からです。
15日が土日祝日の場合はその直前の平日が支給日となるため、6月と12月は支給が早くなっています。
受け取った年金で2カ月生活できるよう、家計管理をおこなうことが大切でしょう。
つづいて、厚生年金「月額16万円以上」受給する人の割合も見ていきましょう。