2. 野趣あふれ繊細なたたずまい「春に咲く大人カワイイ一年草・多年草」

2.1 ヤグルマギク

爽やかブルーのヤグルマギク。個性的なフォルムは主役級の美しさ

ヤグルマギクの花。色は紫。

Queserasera99/istockphoto.com

  • 学名:Centaurea cyanus
  • 科名:キク科
  • 形態:一年草

「繊細」「優美」「優雅」などの花言葉がふさわしい存在感のヤグルマギク。ドイツやエストニアの国花になっており、特にドイツでは“皇帝の花”と呼ばれています。

さわやかなブルーが印象的ですがピンクやホワイト、ダークレッドなどのカラーもあり、品種も豊富。花壇やガーデンを彩ってくれるのはもちろん、切り花として楽しんでもステキ。

乾燥しても色褪せないのでドライフラワーとしても利用されています。

場所を選ばず育てやすいので初心者向き。比較的大きな種で発芽しやすいので、花壇などに直まきもできます。

※参考価格:300~700円前後(3号ポット苗) 

2.2 エボルブルス(アメリカンブルー)

可憐な青い小花が爽やかな「エボルブルス(アメリカンブルー)」

Macro Stud/Shutterstock.com

  • 学名:Evolvulus pilosus
  • 科名:ヒルガオ科
  • 形態:一年草、多年草

アメリカンブルーの別名でも親しまれているエボルブルスはアメリカ原産。爽やかな青い小花を次から次へといくつも咲かせる様子は、まさに「あふれる想い」というロマンティックな花言葉にぴったり。

旺盛に生長するので長く花を楽しめ、夏の間はその清々しいカラーで涼し気な雰囲気を演出してくれるでしょう。花壇の縁取り、ハンギングバスケットのほか、グラウンドカバーとしても利用できます。

春から初夏に苗が流通します。株元を埋めるようにやや深めに植えましょう。花は枝の先のほうに咲きます。摘心や切り戻しをするとたくさんの花を咲かせてくれます。

※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)

2.3 セイヨウオダマキ

デコラティブな花姿で存在感バツグン「セイヨウオダマキ」

Gina Hsu/shutterstock.com

  • 学名:Aquilegia
  • 科名:キンポウゲ科
  • 形態:多年草

花色も花姿もバリエーション豊富なセイヨウオダマキ。パープル、ピンク、ホワイト、ブルー、イエローのほかブラウンやブラックなどの珍しいカラーもあります。

花の形はデコラティブで繊細なように見えますが、意外と丈夫で育てやすく種から育てられる宿根草で数年間楽しめます。こぼれ種でもよく増えます。

あまり日当たりのよくない場所でもよく育ち、シェードガーデニングでも存在感を発揮してくれます。高温多湿に弱く、夏は暑さで弱ることがあるので、風通しのよい明るい日陰で育てましょう。

※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

2.4 リナリア

パステルイエローの花が集まって咲く「リナリア」

Tom Meaker/istockphoto

  • 学名:Linaria
  • 科名:オオバコ科
  • 形態:多年草、一年草

パステルカラーの花が穂のように集まって咲く姿がキュートなリナリア。ひらひらとした花びらが春風に揺れる様子がとってもフォトジェニックです。

繊細そうに見えますがとても丈夫な性質を持ち、茎が倒れてしまってもその茎からわき芽が伸びてたくさんの花を咲かせてくれます。

風通し、水はけのよい場所で育てます。明るめの半日陰でも大丈夫ですが、暗すぎる場所では花つきが悪くなるので注意しましょう。

※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)

3. まとめ

チューリップやパンジーなど誰もが知っている春の定番花以外にも、主役級にカワイイ花はまだまだたくさん。

今回はあえて大人っぽく洗練されていながらかわいらしい花々をご紹介してみました。この週末のひとときは、園芸店やホームセンターで花苗選びをしてみませんか?

道行く人が思わず足を止めたくなるようなフォトジェニックな春ガーデンが完成したら嬉しいですね。

LIMO編集部