【年金受給額一覧表】「厚生年金・国民年金」いくら受け取れる？夫婦世帯やシングル世帯ごとに8パターン紹介 2024年度は2.7％の引き上げ

3. 【年金】夫婦共働きやシングル世帯ごとに将来受け取れる年金額をシミュレーション

では最後に、家族構成や働き方に応じた、将来の年金額8パターンのシミュレーションを見ていきましょう。

それぞれの平均受給額については、厚生労働省年金局の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にしています。

夫婦世帯が、将来受け取れる年金受給額のシミュレーションは下記のようになりました。

夫婦世帯が将来受け取れる年金受給額のシミュレーション

夫婦ともに厚生年金を受給しているか、夫が厚生年金で妻が国民年金を受給している場合、年金額が20万円以上になる可能性があります。

一方で、夫婦ともに国民年金を受給しているか、夫が国民年金で妻が厚生年金を受給している場合、月に受給できる額は10万円台になることもあります。

特に、夫婦ともに国民年金を受給している場合は、月額が約10万円になることがあり、老後の生活費を補うために十分な貯蓄を備えておくことが重要です。

続いて、シングル世帯が、将来受け取れる年金受給額のシミュレーションは下記のようになりました。

シングル世帯が将来受け取れる年金受給額のシミュレーション

シングル世帯では、女性が正社員として働き続けることが多いため、実際の厚生年金は平均受給額よりも高くなる可能性があります。

しかし、どの試算額も現役時代の収入に比べると大幅に低く、国民年金では月に5万円程度しか受け取れません。

また、実際に受け取る際には税金や社会保険料が天引きされるため、手取り収入はそれよりも少なくなる見込みです。

「自分のパターンでは将来の年金額は少ないかも」と感じた場合、早めに資金の準備を進めておくことが大切です。

本記事では、「厚生年金と国民年金の平均受給額」「将来受け取れる世帯単位での年金試算額」について紹介していきました。

将来の年金受給額は、現役時代の収入と比べて減少する傾向があります。

自身の生活費と将来の年金受給額を比較し、生活収支がマイナスになる場合は、今からセカンドライフに向けた貯蓄やNISAやiDeCoなどの資産運用を活用してみましょう。

中本智恵