2. 【65歳以上で無職の夫婦世帯】年金収入はいくら?
2023年12月25日、厚生労働省年金局より発表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、いまのシニア世代の年金事情を確認していきます。
2.1 国民年金(老齢基礎年金)の受給額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
2.2 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
2.3 厚生年金の受給額ごとの人数
- 1万円未満:6万1358人
- 1万円以上~2万円未満:1万5728人
- 2万円以上~3万円未満:5万4921人
- 3万円以上~4万円未満:9万5172人
- 4万円以上~5万円未満:10万2402人
- 5万円以上~6万円未満:15万2773人
- 6万円以上~7万円未満:41万1749人
- 7万円以上~8万円未満:68万7473人
- 8万円以上~9万円未満:92万8511人
- 9万円以上~10万円未満:112万3972人
- 10万円以上~11万円未満:112万7493人
- 11万円以上~12万円未満:103万4254人
- 12万円以上~13万円未満:94万5662人
- 13万円以上~14万円未満:92万5503人
- 14万円以上~15万円未満:95万3156人
- 15万円以上~16万円未満:99万4044人
- 16万円以上~17万円未満:104万730人
- 17万円以上~18万円未満:105万8410人
- 18万円以上~19万円未満:101万554人
- 19万円以上~20万円未満:90万9998人
- 20万円以上~21万円未満:75万9086人
- 21万円以上~22万円未満:56万9206人
- 22万円以上~23万円未満:38万3582人
- 23万円以上~24万円未満:25万3529人
- 24万円以上~25万円未満:16万6281人
- 25万円以上~26万円未満:10万2291人
- 26万円以上~27万円未満:5万9766人
- 27万円以上~28万円未満:3万3463人
- 28万円以上~29万円未満:1万5793人
- 29万円以上~30万円未満:7351人
- 30万円以上~:1万2490人
国民年金のみを受給する方と、厚生年金(国民年金部分を含む)を受給する方では、年金収入が大きく異なることが分かります。
また厚生年金は収入に応じた保険料を納付するため、将来受け取る年金額に個人差が見られることも確認できました。
一度、ご自身の年金見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認してみると良いでしょう。
現時点の生活費と照らし合わせてみて、年金収入だけではカバーできないことが想定できれば、相応の老後資金を確保していく必要があります。
3. 年金だけに頼らない老後の備え
65歳以上で無職の夫婦世帯が貯金や年金だけで生活することは、十分な計画と準備が必要だとわかりました。
貯蓄の増加や、追加の収入源の確保、生活費の見直しなど、様々な対策が考えられますが、それでも完全に老後資金の心配を払拭することは難しいかと思います。
将来の不確実性に対処するために計画を柔軟に調整することが重要です。
老後資金に限らず、貯蓄で大事になってくるのは目的や目標を定め、それに対する手段を選んでいくことです。
人生100年時代と言われる昨今。皆さんの長いセカンドライフを楽しく過ごすために勇気を出して一歩進んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
立野 力