3. 【ZTEスマホの新ブランド「nubia」】シニア向けの選択肢にもなる「nubia Ivy」
nubia Flip 5Gと合わせて発表された「nubia Ivy」も戦略的な意図を感じることのできる製品です。約6.6インチのフルHD+ディスプレイを搭載するオーソドックスなスマホながら、トリプルカメラ・6GBメモリ・おサイフケータイ・防水・防塵仕様と押さえるべきところは押さえて、税込3万1880円というnubia Ivyにも負けないコスパの良さを誇ります。
操作性ではタップしやすく画面の文字が大きい「シンプルモード」を搭載。ショートカットに電話番号を登録できるなど、スマホに慣れていないシニア層でも使いやすい工夫を取り入れています。また、詐欺・迷惑電話と思われる着信があると、「この通話の録音を開始しました」という警告メッセージとともに録音する機能も備えており、安心感も提供しています。
日本市場においてシニア向けと打ち出しているスマホはすでにありますが、数自体は充実しているわけではありません。「コスパのよい折り畳みスマホ」と同様に市場開拓余地が十分にある領域といえます。それぞれの市場がこれからどのように盛り上がっていくのか、そしてZTEの戦略はうまくはまるのか、注目したいところです。またZTEでは今後別ブランドを展開していくことも検討しているとのことなので、そちらの続報にも期待です。
参考資料
大蔵 大輔