2. 【ZTEスマホの新ブランド「nubia」】「折り畳みスマホのコスパモデル」はまだ少ない

「nubia Flip 5G」は縦に折り畳みができるタイプのスマートフォンで、開いた状態で6.9インチの有機ELディスプレイ、閉じた状態で1.43インチのサブディスプレイを使用することができます。畳んだ状態では非常にコンパクトにまとまるため、ポケットやポーチにすっぽり収まるのが特徴です。

「nubia Flip 5G」を開いた状態

スマートフォンの写真

筆者撮影

「nubia Flip 5G」を閉じた状態

スマートフォンの写真

筆者撮影

折り畳み状態のデザインや機能もユニークで、円形のサブディスプレイは左右にスワイプすることで、カメラ/天気/音楽/フィットネス/タイマー/音声レコーダーとさまざまな便利機能を瞬時に切り替えることができます。

サブディスプレイをスワイプすると機能を切り替えることができる

スマートフォンの機能を紹介する画像

出所:ZTEジャパン提供

利便性で特筆したいのが、カメラです。nubia Flip 5Gは折り畳みなのでスタンド不要で机に置いて撮影することが可能です。しかも特定の動きでシャッターを切るジェスチャー機能を搭載しているので、グループ撮影も非常にスムーズです。

実際に試してみたところ、スタンドの角度を自在に調整できるのはもちろん、折りたたんだ上側に映り具合がしっかり表示される仕様なので視認しやすく好印象でした!

折り畳んだ状態で写真撮影。画面の上部に映り具合が表示されるので視認しやすい

スマートフォンを折りたたんで机に置いた写真

筆者撮影

このほか、サブディスプレイは壁紙ペットという機能を使用することができ、チャーミングに動くキャラクターを表示しておくことができます。本体は星空ガラスと呼ばれるマットで指紋が付きにくい素材を採用しており、こちらも見た目の良さと実用性を兼ね備えています。

日本仕様にしっかりチューンナップされていると感じた点としては、おサイフケータイを搭載していることが挙げられます。海外メーカーかつコスパスマホだと非搭載のものが多い中で、これは安心して購入できるポイントになるでしょう。

詳細なスペックは以下の通りです。

  • 価格:7万9800円(税込)
  • サイズ:開いた状態 約76✕170✕7.3mm、閉じた状態 約76✕88✕15.5mm
  • 重さ:約214g
  • バッテリー容量:約4310mAh(33W急速充電対応)
  • OS:Android 13
  • CPU:Qualcomm Snapdragon 7 mobile platform Gen 1(オクタコア)2.4GHz+2.36GHz+1.8GHz
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:256GB
  • カメラ:アウト 約5000万画素+約200万画素(被写界深度カメラ)、フロント 約1600万画素
  • 防水・防塵:IPX2/IP4X
  • 生体認証:顔認証・指紋認証

やはりインパクトが大きいのは、折り畳みながら8万円を切る価格です。gfkのデータによると、グローバルの折り畳み型端末の出荷量は2020年から2023年で約8倍に増加。選択肢も大幅に増加していますが、10万円を超える高級モデルがほとんどです。

折り畳みスマホは日本で圧倒的シェアを誇るアップルがまだ参入していない領域でもあり、シェアを拡大する余地は十分にあります。思い切った価格からは「アップルが参入してくる前に折り畳みスマホの中でのポジションを築いておきたい」という意図も感じられます。