2024年1月にスタートした新NISAのつみたて投資枠では、年間120万円までの投資を非課税で行うことができます。
すでに積み立てを始めている方も多いと思いますが、新NISAに興味がありつつも、なかなか始められずにいるという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、新NISAの「つみたて投資枠」を活用した積立投資のメリットについて解説します。
記事の後半では、月3万円ずつ積み立てた場合のシミュレーションも行ったので、「つみたて投資枠」で積立投資をするイメージを深めていただければ幸いです。
1. 新NISA「つみたて投資枠」5つのメリット
新NISAの「つみたて投資枠」で積立投資を行うメリットを5つ紹介します。
1.1 運用益が非課税
通常、金融商品への投資で得た利益には20.315%の税金が課されますが、新NISAの口座内で得た利益には課税されません。
単純に手取りの利益が増えることになるので、投資を始めようと考えているのであれば新NISAの活用を検討しましょう。
1.2 少額からの投資が可能
金融機関によっては、月100円からでも積み立てを始めることができます。
少額から始めれば大きな損失を出す心配が少ないので、初めての投資で不安が大きい方は、慣れるまで少額から始めてみるのも1つの方法です。
1.3 安定した運用成果を期待できる
毎月一定額ずつ積み立てていくことになるので、「ドルコスト平均法」により平均購入単価を抑えることができます。
また、積立期間が長期におよぶほど複利効果が大きくなるので、短期投資に比べて安定した運用成果を期待できます。
(記事の後半では、月3万円ずつ積み立てた場合のシミュレーションも行ってみます)
1.4 投資対象商品は金融庁が厳選している
つみたて投資枠で購入できる金融商品は、「金融庁の要件を満たす投資信託」です。
長期投資に適した低コストの商品に限定されているため、手数料が異様に高い投資信託を買ってしまう心配がありません。
1.5 自動的に買付されるため手間がかからない
毎月同じ日に自動で買付されるため、一度設定してしまえば大きな手間がかかりません。
そのため、投資に割く時間がない方や、自分で投資タイミングを計るのが難しい方にも向いています。
2. 【注意】投資にはリスクがある
積立投資は比較的安定した運用成果を期待できる投資方法ですが、投資である以上リスクが存在します。
リスクを把握していないと日々の価格変動に一喜一憂し、途中で売却してしまうかもしれません。
そうなると積立投資のメリットを得られないので、損をする可能性があることを十分に理解してから始めましょう。
つみたて投資枠で購入できる「投資信託」には、主に以下のようなリスクがあります。
2.1 価格変動リスク
投資信託に組み入れられている株式や債券などの価格が変動することにより、保有商品の基準価額が減少する可能性があります。
2.2 為替変動リスク
為替レートが変動することにより、投資信託の基準価額が上下します。基本的に、外国の株式や債券などを組み入れている投資信託には為替変動リスクがあります。
2.3 信用(デフォルト)リスク
債券などの発行体である国や企業が、利息や償還金を予定通りに支払うことができなくなる可能性があることを指します。
2.4 金利変動リスク
金利変動が投資信託の基準価額にも影響を及ぼします。一般的に、金利が上がると債券価格は下落し、金利が下がると債券価格は上昇します。