株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、売買代金は今年最低を記録

2018年3月19日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,480円(▲195円、▲0.9%) 続落
  • TOPIX 1,719.9(▲16.6、▲1.0%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,198.8(▲35.8、▲2.9%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:311、値下がり銘柄数:1,710、変わらず:50
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
  • 年初来高値更新銘柄数:21、年初来安値更新銘柄数:23

東証1部の出来高は12億663万株、売買代金は2兆1,678億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。一連の森友問題の収束が見えない中で、安倍政権に対する支持率が急落するなど、国内政治リスクが広がったことで売買を手控える投資家が増加したようです。

売買代金は今年最低を記録するなど、低調な商いに終わりました。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。前場の序盤には一時▲7円安まで下げ幅を縮小したものの、その1時間後には▲309円安まで急落するなど下値を模索する値動きだったようです。その後はやや落ち着きましたが、結局は続落となり、終値では21,500円を割り込みました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、下落率は日経平均株価より若干大きかったようです。

東証マザーズ総合指数は大幅続落、売買代金は3日連続の1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は6,695万株、売買代金は1,008億円となり、いずれも先週末並みでした。大型株式市場が国内政治リスクを意識して閑散となった影響を受け、個人投資家の物色意欲も減退したようです。売買代金はかろうじて3日連続の1,000億円超を維持しましたが、盛り上がりに欠けた商いでした。

また、一部の直近IPO銘柄に利益確定売りが出たことなどから、総合指数は▲3%安に迫る大幅下落となりました。結局、終値でも3月7日以来の1,200ポイント割れで引けています。

ソニーが一時▲4%安に迫る急落、ニトリホールディングスは5日連続の高値更新

個別銘柄では、ハイテク株が総じて下落した中でもソニー(6758)が一時▲5%安に迫る急落となり、パナソニック(6752)やシャープ(6753)も大きく値を下げました。

また、設備投資関連株も売られ、安川電機(6506)も一時▲5%安に迫る急落となっています。

その他では、上場来初の赤字転落となる業績下方修正を発表したミニストップ(9946)が一時▲7%安に迫る急落となったことが目を引きました。

一方、ファナック(6954)とソフトバンクグループ(9984)が逆行高となり、アステラス製薬(4503)は大幅上昇となりました。

また、6連騰となったニトリホールディングス(9843)は5日連続で昨年来高値を更新しています。

その他では、牛丼株が好調に推移し、吉野家ホールディングス(9861)とゼンショーホールディングス(7550)は連日で昨年来高値を更新しました。

新興市場では、マネーフォワード(3994)が取引時間中に昨年来高値を更新するなど堅調に推移していましたが、大引けに掛けて一時ストップ安まで売り込まれるなど終値も▲15%超安の暴落で引けました。

一方、神戸天然物化学(6568)は安値更新となった後は買い戻されて、終値は+11%超高の高騰となっています。その他では、ユーザベース(3966)も高値を付けました。

青山 諭志