2. 年収1000万円の手取り額は?
では最後に年収1000万円の手取り額をみていきましょう。
年収1000万円と聞くと「高年収」のイメージがあるかもしれませんが、実は「額面の金額」と「手取り額」では金額が大きく異なります。
会社員の場合、主に給与から下記の税金や社会保険料が差し引かれます。
- 所得税
- 住民税
- 社会保険料(健康保険料・介護保険料※)
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
※介護保険は40歳から64歳までの方が対象
給与から差し引かれる税金や社会保険料は、収入が上がるほど負担額が大きくなります。
一般的な会社員が年収1000万円の場合、約270万円ほどが税金や社会保険料として徴収されるため、手取り額は約730万円ほどになります。
このように、額面では「年収1000万円以上」でも、実際の手取り額は思っているよりも高収入なわけではありません。
なお、上記はあくまでも夫婦と子ども1人世帯のシミュレーションとなっており、子どもの年齢や既婚か独身かなどによっても手取り額は変わってくるため、1つの参考額として考えておけると良いです。
3. 羨ましい「年収1000万円以上」の割合について
本記事では、年収1000万円の人の割合について詳しく紹介していきました。
年収1000万円以上は多くの人が憧れる年収帯ですが、税金や社会保険料の負担が大きいことから、手取り額は思っているほど多くはありません。
とはいえ、高収入になればなるほど生活水準を上げてしまうというのはよくある話なので、「高年収なのに生活が苦しい」といったケースも聞かれます。
どの年収帯にも言えることですが、額面の金額ではなく手取り額をしっかりと把握し、その範囲内で生活水準を考えることが大切といえるでしょう。
参考資料
太田 彩子