3. 児童手当の拡充に対する不満の声

不満の声の中で主なものは、「なぜ3人目から増額なのか」「第3子の扱いに疑問」というものです。

子育てにはお金がかかるもので、当然第1子、第2子にも同じ額、あるいはそれ以上の子育て費用がかかります。

少子化の要因は複合的ですが、子ども1人目にも2人目にも壁はあるものです。ここをクリアできない以上、当然3人目を出産することはできないので、

  • 1人目産むのがハードル高いのに、なぜ3人目からしかしないのか疑問
  • 1人目から3万円でいいのでは?
  • 第一子と第三子の支給額が逆ならいいのに


などのコメントがありました。

また「第3子」のカウント方法も疑問視する声があがっています。

児童手当における「3人目以降」とは「児童手当を受給中(高校卒業まで)の子どもの中で3人目以降」と定義されているのです。

つまり、第1子が高校を卒業してしまえば、第3子は2番目の子どもとして扱われてしまいます。

第1子が高校生の間は第3子に3万円が支給されますが、卒業すれば1万円になるということです。

今の制度のままでは、年が離れているきょうだいほど、恩恵は受けにくくなるでしょう。

こうした第3子のカウント方法については、検討中となっています。今後の動向に注目が集まります。

4. 児童手当の拡充に注目集まる

児童手当の拡充は2024年10月(2024年12月支給分)から始まる予定です。

前進である一方、まだ課題があることも事実でしょう。

支給に向けてはまだ議論が進んでいます。

政府のInstagram投稿には、3月13日時点で200を超えるコメントが寄せられており、関心の高さがうかがえます。財源とともに、その動向に注目が集まります。

参考資料

太田 彩子