全国軽自動車協会連合会は2024年3月1日、軽四輪車新車販売台数についてメーカー別の2月の結果を更新しました。
車両本体価格や自動車税の出費が抑えられるなどの理由で人気の軽自動車ですが、販売台数の動向はどのようなものだったのでしょうか。
そこで今回は、「2024年2月 軽四輪車 新車販売速報」を参考にしながら、新車販売台数の多かったメーカーをランキング形式でチェックしていきましょう。
1. 人気のある自動車メーカーランキング3選(2024年3月1日時点)
2月に販売された軽四輪車総台数は11万8047台となっています。販売台数の多かった自動車メーカーのベスト3を振り返っていきましょう。
1.1 3位:日産
新車販売台数の3位にランクインしたのは日産。販売台数は2万68台となっています。
前月比は116.7%、前年同月比では103.6%となりました。
全販売台数に占める割合は17%となっています。
なお、日産の過去最高販売台数は3万5722台でした(2014年3月)。
技術力の高さで知られる日産。軽自動車3車種(日産サクラ、デイズ、ルークス)すべてに運転支援システム「プロパイロット」などの先進性、安全性に優れた技術が搭載されており、安全性能最高評価「ファイブスター賞」を獲得しています。
中でも日産サクラは100%電気で走る「軽の電気自動車」として注目を集め、日産の創立90周年を記念した特別仕様車も登場しました。
1.2 2位:ホンダ
新車販売台数の2位にランクインしたのはホンダ。販売台数は2万3982台となっています。
前月比は97.8%、前年同月比では84.5%となりました。
全販売台数に占める割合は20.3%となっています。
なお、ホンダの過去最高販売台数は6万822台でした(2014年3月)。
ホンダの軽自動車は、性能の高さと先進の安全技術などが支持されています。長い歴史のある自動車メーカーですが、環境に配慮した低燃費の車やファミリーで使いやすい車など、常に時代のニーズにマッチする車を作り続けているのが特徴です。
特に人気なのが「N-BOX」をはじめ、「N-WGN」「N-ONE」「N-VAN」などのNシリーズです。ファミリー向けのモデルや、商用車にもなるバンモデルなどがあり、乗る人のライフスタイルや好みに合わせて軽自動車を自由に選択しやすいメーカーと言えるでしょう。
1.3 1位:スズキ
新車販売台数の1位にランクインしたのは、スズキ。販売台数は5万3058台となっています。
前月比は116.1%、前年同月比では114.7%となりました。
全販売台数に占める割合は44.9%となっています。
なお、スズキの過去最高販売台数は8万4633台でした(2005年3月)。
軽自動車やコンパクトカーをメインに製造・販売しているスズキでは、軽自動車のラインナップが特に豊富です。日産や三菱自動車、マツダといった自動車メーカーから販売されている軽自動車の多くは、スズキのOEM供給を受けて作られていることもあり、人気の高さがうかがえます。
アウトドア要素の強い「ジムニー」や「ハスラー」、家族で使いやすい「スペーシア」、コロンとした見た目がかわいい「ラパン」など、ラインナップはどれも個性的。選びがいのある車が多く、ラインナップの充実度も魅力です。
2. 【軽自動車】ちょっとしたお出かけや仕事・レジャーまで
販売台数の多かったメーカーをランキング形式で振り返ってきました。 ちょっとしたお出かけや仕事・レジャーまで、老若男女問わず使いやすい軽四輪車。気になる人は、公式サイトもあわせてチェックしてみてくださいね。
3. 【参考】軽自動車の基礎知識
3.1 軽自動車とはどんな車?
軽自動車は日本ならではの実用的な規格です。日本における軽自動車の歴史は、昭和24年7月に初めて軽自動車の規格が制定されました。
現在軽自動車は以下のようなボディのサイズ、エンジンの排気量、定員となっています。
- ボディのサイズ:全長3.4m以下/全幅1.48m以下/全高2.0m以下
- エンジンの排気量:660cc以下
- 定員:最大で4名
また、ナンバープレートは白ではなく、自家用の場合は軽自動車専用の黄色になるのが特徴です。
3.2 軽自動車のメリットとは?
軽自動車のメリットはコンパクトなボディを活かした取り回しのよさです。
狭い駐車場や路地でも、余裕をもって走ったり、止めたりすることができ、小回りもとても利くので安心して運転できます。
また、燃費もよく、税金などの維持費をはじめ、高速道路料金も安いなど、財布への負担も少なく済むのが特長です。
軽自動車は維持費の安さも重視する人にオススメです。
参考資料
石津 大希