【厚生年金】4月分からモデル夫婦で「年5.8万円」増額へ。67歳以下は前年度比2.2％の引き上げに【2023年04月ベストセレクション】 2023年度の年金額例は？老齢年金月額「みんなのひと月の平均額」はいくらか

2. 2023年度の「厚生年金と国民年金」年金月額例を確認

では、2023年度の厚生年金と国民年金の年金額例を確認しましょう。

2.1 令和5年度の国民年金と厚生年金の年金額

• 国民年金（満額）：6万6250円（新規裁定者。68歳以上の方は6万6050円）（前年度比+1434円）
• 厚生年金はモデル夫婦（2人分の国民年金と厚生年金）：22万4482 円（前年度比+4889円）

2023年度の年金額は新規裁定者（67 歳以下の方）は前年度から2.2％の引き上げ、既裁定者（68 歳以上の方）は1.9％の引き上げとなりました。

年額にすると、厚生年金のモデル夫婦は269万3784円となり、前年度より5万8668円の増額となります。

去年からの物価高により年金額は増えましたが、マクロ経済スライドにより、物価上昇分ほどは上がっていません。

3. 老齢年金月額「みんなのひと月の平均受給額」はいくらか

2023年度の年金額はわかりましたが、みなさんのひと月の受給額はどれくらいでしょうか。

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、最新の国民年金と厚生年金の平均月額は以下の通り。

3.1 国民（基礎）年金の平均年金月額（令和3年度）

5万6368円

3.2 厚生年金の平均年金月額（令和3年度）

14万3965円

国民年金は5万円台となっており、満額受給できていないとわかります。また、厚生年金は平均で14万円台でした。

厚生年金の受給額は個人差が非常に大きくなっています。加入期間はもちろんのこと、年収によって保険料が変わり、将来の受給額も変わります。