3月に入って日中は暖かい日が増えていき、もうすぐお花見シーズンも近づいてきました。

日本各地には数多くの桜の名所がありますが、「日本三大桜」と「日本五大桜」に選ばれた桜があることをご存知でしょうか。今回は一度は見ておきたい「日本三大桜」と「日本五大桜」についてご紹介します。

記事の最後には、お花見にかける全体の平均予算も紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

1. 「日本三大桜」「日本五大桜」とは?

「日本三大桜」「日本五大桜」とは、大正時代に制定された法律「史跡名勝天然記念物保存法」に沿って選ばれた桜の名所より構成されたもの。

「日本三大桜」は、山梨県の山高神代桜、岐阜県の根尾谷薄墨桜、福島県の三春滝桜。大正時代にいずれの桜も国の天然記念物に指定されており、樹齢が1000年以上、幹回りが9メートル以上などの特徴があります。

後に埼玉県の石戸蒲桜、静岡県の狩宿の下馬桜が加わり「日本五大桜」と呼ばれるようになりました。

2. 【日本三大桜】山高神代桜(山梨県)

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最初にご紹介する日本三大桜は、山梨県北杜市の実相寺にある山高神代桜(じんだいざくら)。

推定樹齢1800年~2000年とも言われるエドヒガンザクラで、樹高が10.3m、根元・幹回りが11.8mもの大きさがあります。日本で最古・最大級の巨木として、大正時代に国指定天然記念物の第1号となりました。

中央の太い幹から周囲に大きく枝を伸ばして花を咲かせる姿は神々しさを感じさせます。桜の見頃は例年だと4月上旬で、同時期には約8万本のラッパ水仙も咲き、足元の黄色と頭上の薄紅色のコントラストも見どころとなっています。

  • 桜の見頃:4月上旬
  • 所在地:山梨県北杜市武川町山高2763
  • アクセス:中央自動車道「須玉IC」から約15分、JR「日野春駅」下車、タクシーで約15分

3. 【日本三大桜】根尾谷薄墨桜(岐阜県)

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日本三大桜の2つ目は、岐阜県本巣市の山間に根付いている根尾谷薄墨桜(ねおだにうすずみさくら)。

樹齢1500余年のヒガンザクラで、継体天皇お手植えの桜として伝えられています。樹高17.3m、幹回り9.4mの大木で、国の天然記念物に指定されました。過去には枯死の危機に直面するも、手厚い保護活動により乗り越えています。

薄いピンクのつぼみが、満開になれば白に、散り際には淡い墨色になることから「淡墨桜」と名付けれられたと言われています。

  • 桜の見頃:4月上旬
  • 所在地:岐阜県本巣市根尾板所字上段995
  • アクセス:東海環状自動車道「大野神戸IC」から約40分、樽見鉄道「樽見駅」から徒歩約15分