2. 【新NISA】15年後、「積立投資」と「一括投資」の併用で期待できる資産額

上記の試算結果から、15年間の積立投資と一括投資の想定利回りごとの合計金額は以下のとおりです。

【積立年数別】年利2・3・5%で運用したシミュレーション

【積立年数別】年利2・3・5%で運用したシミュレーション

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」などをもとにLIMO編集部作成

  • 想定利回り(年率)2.0%:2106万9214円(運用益306万9214円)
  • 想定利回り(年率)3.0%:2284万2763円(運用益484万2763円)
  • 想定利回り(年率)5.0%:2695万8942円(運用益895万8942円)

いずれの場合も元利合計で2000万円を超える結果となりました。

年率2.0%でも運用益は300万円以上となり、課税口座では約60万円の税金がかかるところですが、NISAなら非課税です。

3. 【新NISA】つみたて投資枠と成長投資枠、何をどう買おう?

【新NISA】つみたて投資枠・成長投資枠の概要

【新NISA】つみたて投資枠・成長投資枠の概要

出所:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」をもとにLIMO編集部作成

新NISAに向けて、つみたて投資枠と成長投資枠を併用する場合、何を買えばよいかわからない人もいるでしょう。

旧つみたてNISAの商品を引き継いだ「つみたて投資枠」の投資対象は、金融庁が選定した長期・分散・積立に適した投資信託とETFです。

多くの銘柄があり、その中から各金融機関のラインアップが定められています。選びやすいため、初心者にも配慮した仕組みといえます。

一方の「成長投資枠」は投資信託、ETFの他に、株式やREITなども投資対象。しかし、すべての銘柄が対象ではなく、除外される商品もあるので注意が必要です。

成長投資枠でつみたて投資枠とは違う内容の運用をすることももちろんできます。何を買うべきかわからない人は、つみたて投資枠と同じ商品を一括投資で購入する方法もあります。

つみたて投資枠の投資信託だからといって必ず値上がりするとはいえませんが、長期間運用を続ければ安定的な資産の増加が期待できるでしょう。

少額からでも早いうちから投資を始め、購入のタイミングを分散するように心がけるのがよいかもしれません。

参考資料

荒井 麻友子