貯蓄がなく、老後の生活に漠然とした不安を持っている人も多いのではないでしょうか。

ただし、貯蓄は勝手に増えるものではありません。貯蓄を増やすには今の生活スタイルを変えて節約することが必要です。

そこで本記事では、貯蓄1000万円を用意するためにいますぐできる節約術を7つ紹介します。月いくらの節約で将来いくらの貯蓄が作れるか、具体的に節約の効果もシミュレーションするので参考にしてみてください。

1. 貯蓄1000万円ある世帯はどれくらいあるのか

まずは、貯蓄が1000万円以上ある世帯がどれくらいあるのかを確認しましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、40歳代二人以上世帯の金融資産保有額の分布は以下のとおりです。

1.1 40歳代二人以上世帯の金融資産保有額

  • 非保有:26.1%
  • 100万円未満:11.1%
  • 100~200万円未満:7.2%
  • 200~300万円未満:5.4%
  • 300~400万円未満:5.5%
  • 400~500万円未満:4.2%
  • 500~700万円未満:7.9%
  • 700~1000万円未満:7.3%
  • 1000~1500万円未満:7.4%
  • 1500~2000万円未満:3.8%
  • 2000~3000万円未満:5.2%
  • 3000万円以上:4.9%
  • 無回答:3.8%
  • 平均値:852万円
  • 中央値:250万円

貯蓄が1000万円以上ある世帯の割合は、21.3%となっています。やはり、貯蓄を1000万円以上保有する世帯は少ないです。

2. 節約の効果をシミュレーション

では、今から貯蓄1000万円を目指すには毎月いくらの節約をおこなえばいいのでしょうか。

節約金額ごとに、将来貯蓄できる金額をシミュレーションしてみましょう。シミュレーターの結果は以下のとおりです。

【早見表】節約により貯蓄できる金額

【早見表】節約により貯蓄できる金額

出所:筆者作成

2.1 【節約金額別】節約により貯蓄できる金額

節約金額 1年間 3年間 5年間 10年間 20年間 30年間

  • 月1000円 1万2000円 3万6000円 6万円 12万円 24万円 36万円
  • 月3000円 3万6000円 10万8000円 18万円 36万円 72万円 108万円
  • 月5000円 6万円 18万円 30万円 60万円 120万円 180万円
  • 月1万円 12万円 36万円 60万円 120万円 240万円 360万円
  • 月3万円 36万円 108万円 180万円 360万円 720万円 1080万円
  • 月5万円 60万円 180万円 300万円 600万円 1200万円 1800万円

現在貯蓄がまったくない人でも、月3万円の節約を30年間続けたら、1000万円の貯蓄を用意できます。上記の数値を参考にして、現在の貯蓄額と貯蓄できる年数から、目標金額達成のために毎月必要な貯蓄額を算出してみてください。

3. いますぐできる節約術1.保険を見直す

目標とする毎月の貯蓄額が決まったら、節約を始めましょう。

いますぐできる節約術を7つ紹介します。

いますぐできる節約術1つ目は、保険を見直すことです。

必要な保障は年齢やライフステージにより異なります。特に、子どもが育って独立をすると、親に必要な生命保険の死亡保険金額は減る傾向です。

そのため、現在の保障がライフステージに合ったものかを見直して、余計な保障を削減することで節約を目指してみてください。

4. いますぐできる節約術2.スマホの契約プランを見直す

いますぐできる節約術2つ目は、スマホの契約プランを見直すことです。

現在は、多くの通信会社が格安プランを出しています。そのため、スマホ代が月5000円以上かかっている人は、一般的に通信費が高いと言えるでしょう。

自分に必要なサービスを満たしているのであれば、格安プランに乗り換えるだけで月数千円を節約可能です。月5000円以上のスマホ料金を支払っている人は、ぜひ格安プランへの乗り換えを検討してみてください。