2. 【新NISA】先進国、新興国…どのような金融商品があるのでしょうか?

次に、NISAで検討できる金融商品をチェックしていきます。

資産運用初心者の方は、商品の仕組みが分かりやすい「インデックス投資信託」を選択肢として検討してみてもよいでしょう。

インデックス投資信託とは、日本の東証株価指数やアメリカのS&P500などの経済指標と同じような値動きをする商品です。

手数料が低く、1つの商品でさまざまな会社に分散投資がされているので、個別株式などに比べると、比較的リスクが低いと言われています。

インデックス投資信託の中でも、信託報酬(手数料)が低い商品かつ、多くの投資家から注目を集めている人気ランキング上位の商品であれば商品に関する情報も多く、より安心して投資を続けられるかもしれませんね。

さらに、インデックス投資信託の投資先として、アメリカや日本などの先進国の方が、ブラジルや中国などの新興国に比べて、ローリスクローリターンだと言われています。

少しリスクをとりながら大きな利益を狙いたい方は、新興国のインデックス投資信託と先進国のインデックス投資信託に分散投資をしながら保有するのがおすすめです。

3. 【新NISA】金融機関を選ぶときに確認したいポイント3つ

資産運用で重要となる金融機関を選ぶときには、以下のポイントを意識してみましょう。

  1. 取扱商品数や利用者数をチェックする
  2. ネット証券を選択肢に入れる
  3. ポイント制度を利用する

取扱商品数が多い金融機関の方が、商品を選ぶ幅が広がります。

利用者が多い金融機関の方が、掲載されている情報量が多かったり、ネットでの取引がユーザーに使いやすいように作られていたりと、より便利だといえるでしょう。

また、資産運用は、長期的に行うことで利益を増やしていく仕組み。慣れないうちは、売買手続きを簡単に行えるネット証券もおすすめです。

証券会社の営業マンと直接やりとりするような対面式の金融機関よりも、手数料を抑えられるメリットもあります。

【比較】ネット証券と銀行の傾向(新NISA)

【比較】ネット証券と銀行の傾向(新NISA)

出所:筆者作成

さらに、金融機関で利用できるポイント制度にも注目してみましょう。

資産運用でポイントが貯まったり、買い物などで貯めたポイントを資産運用に利用できたりと、ポイントサービスを行っている金融機関は多くあります。

金融機関の具体的な例としては、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券などが挙げられます。

4. 【新NISA】「老後資金」づくりに遅すぎることはない!

投資についての知識をつける労力などがネックにはなりますが、労働以外の方法でお金を増やせる点は魅力といえます。

慣れていない人にとってお金を動かす「資産運用」は難しそうに見えるもの。しかし、いくつかの重要なポイントを押さえれば、証券会社選びや商品選びも簡単に行えます。

投資信託だからといって必ず値上がりするとはいえませんが、長期間運用を続ければ安定的な資産の増加が期待できるでしょう。

参考資料

荒井 麻友子