株式市場の振り返り-日経平均株価は反発するものの、結局は”寄り天”で終わる

2018年3月8日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,368円(+115円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,709.9(+5.9、+0.4%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,206.2(+25.3、+2.2%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:938、値下がり銘柄数:1,042、変わらず:90
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:37、年初来安値更新銘柄数:21

東証1部の出来高は12億2,576万株、売買代金は2兆5,017億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。目立ったニュースがない中、週末の米国雇用統計発表の結果を待つ動きが強まり、低調な商いとなりました。

ただ、売買代金はかろうじて2兆5,000億円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。しかし、寄り付きで+235円高となった後はジリジリと上値を切り下げ、後場の終盤には一時+46円高まで上げ幅を縮小する場面がありました。

その後、大引けにかけてやや戻したものの、結局は”寄り天”(=寄り付き天井)で終わっています。

なお、TOPIXもほぼ同じような値動きで引けました。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は3日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,433万株、売買代金は932億円となり、いずれも前日より減少しました。大型株式市場同様に目立ったニュースもなかったことから、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。売買代金は3日連続で1,000億円を下回りました。

ただ、一部主力銘柄に買い戻しの動きが出たことから、総合指数は大幅反発となりました。終値でも4日ぶりに1,200ポイントを回復して引けています。

エーザイが一時+11%高に迫る大爆騰、花王や資生堂は高値警戒感で売られる

個別銘柄では、朝方に業績予想の上方修正を発表したエーザイ(4523)が一時+11%高に迫る爆騰となり、終値でもほぼ+10%高となりました。

また、米国ナスダック指数の上昇を好感してハイテク株が買われ、その中でも東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)、アドバンテスト(6857)など半導体関連株が軒並み急騰しています。

その他では、任天堂(7974)が急騰し、機械株ではSMC(6273)が大幅高となったのが目を引きました。

一方、花王(4452)が大幅下落となり、資生堂(4911)も取引時間中に昨年来高値を更新した後は急落して大幅安で引けました。また、中国の景況感悪化を懸念する動きが強まり、コマツ(6301)と日立建機(6305)がいずれも大きく値を下げています。

その他では、冴えない値動きのLIXILグループ(5938)が連日で昨年来安値更新となり、ローソン(2651)は3日連続で安値更新となった後は買い戻されて前日比変わらずで引けました。

新興市場では、ジェイテックコーポレーション(3446)が値を飛ばして一時ストップ高となり、マネーフォワード(3994)も一時+14%高の爆騰となりました。一方、串カツ田中(3547)が値を下げて引けています。

青山 諭志