4. 老齢年金の平均年金月額はいくらか
先ほど年齢別の平均年金月額をみましたが、全体の平均年金月額も確認しましょう。
4.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。
これは女性の方が男性に比べて賃金が低いこと、育児や介護などライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。
4.2 国民年金(老齢基礎年金)の受給額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台で男女差はありませんでした。
5. 老後「年金だけで生活できない」世帯は約56%
厚生労働省が公表している「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、年金を受給している高齢者世帯のうち、年金だけで生活できている世帯は44%でした。
残りの56%、つまり2世帯に1世帯が「年金だけで生活できていない」ということになります。
先ほど確認した年金月額からも読み取ることができますが、長い老後生活を公的年金による収入だけでやりくりするのは難しいようです。
現役時代の早い段階で、こうした年金事情を把握しておけると老後に向けた準備が進めやすくなるでしょう。
6. 老後に備えた貯蓄計画を
今回見てきたように、厚生年金と国民年金の平均年金月額は年齢によって違いが見られました。
ご自身の年金受給予定額については、ねんきん定期便やねんきんネットを確認しましょう。
公的年金だけで足りない場合には、「公的年金を増やす」「私的年金を増やす」「長く働き続ける」「貯蓄をする」「資産運用をする」などさまざまな選択肢から、老後資金対策をおこなうことが大切でしょう。
今回の統計を参考に、ご自身に合った老後資金計画を考えてみてください。
参考資料
和田 直子