3. 貯蓄ゼロを脱却するためにやるべきこと2.家計を見直す

貯蓄ゼロを脱却するためにやるべきこと2つ目は、家計を見直すことです。

家計を把握できたら、次にどうやって支出を減らすかを考えます。ポイントは、「固定費」から見直すことです。

固定費は一度見直せば、継続的な節約ができるため大きな効果が見込めます。例えば、月5000円固定費を削減できれば、年間6万円、10年間で60万円もの節約が可能です。

以下のような固定費を削減できないか、チェックしましょう。

  • 保険料
  • 家賃
  • 車にかかる費用
  • サブスク料金

特に40歳代・50歳代になり子どもが育つと、保険の保障を薄くしても問題ないことも多いです。ぜひ、削減できる保障がないか検討してみてください。

4. 貯蓄ゼロを脱却するためにやるべきこと3.ふるさと納税を活用する

貯蓄ゼロを脱却するためにやるべきこと3つ目は、ふるさと納税を活用することです。

ふるさと納税は、本来納めるべき税金を使って食品や日用品を手に入れられるお得な制度となっています。

ふるさと納税で普段食べているお米やお肉、使っているトイレットペーパーやティッシュペーパーを購入すれば、節約が可能です。

ネットで簡単に手続きができるので、ぜひふるさと納税を活用してみてください。

5. 年金受給額もシミュレーションしておこう

貯蓄ゼロを脱却するためにやるべきことを解説しましたが、老後に向けて年金をいくらもらえるか把握しておくことも重要です。

年金は現役時代の働き方や年収によって受給額が異なるため、自分がいくらの年金をもらえるのか知っておきましょう。

参考までに、以下の条件で現役時代の平均年収ごとの年金受給額をシミュレーションします。シミュレーションの結果は以下のとおりです。

  • 1975年生まれ
  • 23歳から60歳まで厚生年金に加入
  • 65歳から年金の受取を開始

平均年収ごとの年金受給額シミュレーション結果

平均年収ごとの年金受給額シミュレーション結果

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」をもとに筆者作成

5.1 平均年収ごとの年金受給額

 平均年収  年金受給額

  • 200万円   月9万5000円
  • 300万円   月11万3000円
  • 400万円   月12万7000円
  • 500万円   月14万5000円
  • 600万円   月16万3000円
  • 700万円   月17万7000円
  • 800万円   月19万1000円

平均年収200万円の人がもらえる年金は月9万5000円であるのに対し、平均年収800万円の人は月19万1000円もの年金をもらえます。その差は約2倍です。

日本年金機構の「ねんきんネット」を使えば簡単にシミュレーションできるので利用してみてください。

参考資料

苛原 寛