クラウドワークスとは?
クラウドワークス(3900)はクラウドワーカーサイトの業界大手企業で、2014年12月に東証マザーズ市場に上場しています。同社は働き方改革を背景に注目を浴びる反面、上場後は2期続けての赤字決算が続いていました。
しかし、2017年9月期第4四半期の黒字化に続き、2018年9月期第1四半期は▲4百万円と、ようやく四半期ベースでの収支均衡が見えてきたようです。
売上・利益の両面で次のステージに
売上高の成長も加速しています。2017年9月期の四半期毎の売上高は約6億から9億円で推移していましたが、2018年9月期第1四半期の売上高は13億円を超えています。
収益面でも、売上高が伸びるとともに売上高に対する販管費の比率が薄まりつつあります。今後は売上高の拡大を追求しつつ、固定費をいかに抑えられるかがポイントとなるでしょう。
今期の計画は売上高65億円、営業利益0億円で、利益率の面では今一歩と見る向きもあるかもしれません。この点、今後は収益性をどこまで改善できるか注目されます。
同社はまた、積極的な成長投資をしています。ブロックチェーン企業である電縁を買収するなど、本業の成長に加え、こうしたM&A等の取り組みが同社の利益拡大にどのような影響を与えるのかも注目されます。
ただ、当面の資金を借入で賄う格好となっているため、バランスシートには注意が必要でしょう。拡大しつつある売上高と収益性、またキャッシュフローの状況について注視していきたいところです。
LIMO編集部