3. 【春のガーデニング】思わず庭に迎えたくなる「キュートで育てやすい」多年草・一年草5選

ここからは、前ページでご紹介した植物をひとつずつ解説していきます。

3.1 アネモネ

アネモネ Anemone coronaria/キンポウゲ科

ピンクのアネモネの花が咲いている

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  • 学名:Anemone coronaria
  • 科名:キンポウゲ科
  • 形態:多年草
  • 草丈:15~50cm程度
  • 開花期:2~5月ごろ

春の訪れを告げる花として古来から愛され神話や伝説にも登場しているアネモネ。画家ルノワールが好んで描いた花のひとつでもあります。

風に揺れてカラフルに咲いているアネモネですが、花びらのように見えている部分はじつはガクなんです。愛らしい姿ですがとても丈夫なので、初心者にも育てやすいしょう。

※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

3.2 ルピナス

ルピナス Lupinus/マメ科

ルピナス

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  • 学名:Lupinus
  • 科名:マメ科
  • 形態:一年草、二年草、多年草
  • 草丈・樹高:20~150cm程度
  • 開花期:4月~6月ごろ

オオカミという意味のラテン語「lupus(ループス)」に由来した名を持つルピナス。荒れ地でもたくましく育つ生命力を、オオカミの強さにたとえているそうで、ガーデンでも育てやすい草花です。

天に向かって藤の花が伸びていくような姿が印象的で、昇り藤(ノボリフジ)という和名も縁起がよさそうです。

ホワイト、パープル以外にピンクやイエローなど、カラーバリエーションも豊富。存在感があるので、目にするたびに気分を上げてくれることでしょう。

※参考価格:200~700円前後(3号ポット苗)

3.3 ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミール Matricaria chamomilla/キク科

ジャーマンカモミールの花が一面に咲いている野原。花の色は白。

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  • 学名:Matricaria chamomilla
  • 科名:キク科
  • 形態:一年草
  • 草丈:30~60cm程度
  • 開花・収穫期:3~6月ごろ

可憐な白い花が咲くジャーマンカモミール。人気が高く、春のガーデンでよく見かけます。リンゴのような香りも楽しめ、ハーブティーとしてもおなじみですね。

入浴剤やポプリなど、生活のさまざまなシーンで登場する草花。初心者でも育てやすく、屋外でも室内でも栽培可能です。

暑さに弱いので、夏場は直射日光を避けるとよいでしょう。

※参考価格:400円前後(3号ポット苗)

3.4 カレンデュラ(キンセンカ)

カレンデュラ(キンセンカ) Calendula/キク科

オレンジのカレンデュラの花が咲いている

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  • 学名:Calendula
  • 科名:キク科
  • 形態: 一年草、多年草
  • 草丈・樹高:10~60cm
  • 開花期:12~5月ごろ

黄金色の花がパッと華やいだガーデンにしてくれるカレンデュラ。古来から薬用や料理の着色料としても利用され、お守りのような扱いをされていました。

日当たりと水はけのよい場所であれば育てやすく、ほったらかしに近い状態でも長い間咲き続ける強い花です。

元気をくれるビタミンカラーに加え、手間がかからないのでとても人気があるお花です。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

3.5 スイートアリッサム

スイートアリッサム Lobularia maritima/アブラナ科

スイートアリッサムの小花が咲いている。色は白と濃い赤

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  • 学名:Lobularia maritima
  • 科名:アブラナ科
  • 形態:一年草、多年草
  • 草丈:一年草 10~15cm程度/多年草 20~30cm程度
  • 開花期:一年草 2月下旬~6月上旬、9月下旬~12月上旬/多年草 周年

本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿に弱いので日本では一年草扱いに。ただし最近は近年では、生育旺盛で一年中開花する多年草タイプも登場しています。

タネまきや栽培は難しくないので、ガーデニング初心者でも育てやすいのが魅力です。

小花が手まりのように丸く集まって咲くさまが愛らしく、グラウンドカバーとしても重宝。ガーデンがふんわりとした雰囲気になります。

ボリュームがあるので、鉢植えにしてこんもりとした姿を楽しむのもよいでしょう。

※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)

4. 4. まとめ

これから暖かくなるにつれて、あちこちでもきれいな草花を目にすることでしょう。自分のお気に入りの花を咲かせるために土いじりをすることで、豊かな気持ちになりますよ。

育ててみたいものが見つかったら、あなただけの素晴らしいお庭づくりをぜひ楽しんでみてくださいね。

LIMO編集部