厚生労働省「令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、2022年の婚姻件数は50万4878組となっており、ピーク時(1972年)の109万9984組と比べて大幅に減少しています。
経済的な不安などを背景に「非婚化」が進む中、20歳代は結婚に対してどのような考えを持っているのでしょうか。
今回は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行った「20代の金銭感覚についての意識調査2024」から、結婚しようと思える世帯年収についての調査結果を見ていきます。
また、「そもそも結婚したいと思わない」という人も一定数いるので、その理由についても見ていきましょう。
1. 「20歳代」結婚しようと思える世帯年収
同調査にて「結婚しようと思える世帯年収額」を聞いたところ、以下のような結果になったそうです。
- 年収がどんなに少なくても、したいと思える:14.5%(+0.6%)
- 年収200万円あれば:1.0%(ー0.8%)
- 年収300万円あれば:5.4%(ー2.1%)
- 年収400万円あれば:8.2%(ー1.4%)
- 年収500万円あれば:16.1%(ー1.0%)
- 年収600万円あれば:10.9%(ー0.2%)
- 年収700万円あれば:5.1%(+0.1%)
- 年収800万円あれば:5.3%(ー1.9%)
- 年収900万円あれば:2.0%(+0.1%)
- 年収1000万円あれば:9.7%(+2.5%)
- 年収がどんなに多くても、したいと思えない:21.8%(+4.1%)
※()は前回調査比
調査結果を見ると、「世帯年収が500万円~1000万円あれば結婚しようと思える」と回答した人の割合は49.1%に上り、20歳代の約半数が世帯年収500万円超なら結婚をイメージできるとのことです。
結婚によって金銭的な余裕がなくなることへの不安が大きいものと考えられ、若い世代では結婚のハードルが高まっています。
2. 20歳代の平均年収はどのくらい?
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年の平均年収は457万6000円(男性:563万3000円、女性:313万7000円)でした。
なお、20歳代の平均年収は下記の通りです。
2.1 20~24歳の平均年収
- 男性:291万円
- 女性:253万円
2.2 25~29歳の平均年収
- 男性:420万円
- 女性:349万円
ただし、年収は企業規模や業種、雇用形態などによって大きく異なる点に留意しましょう。