久々の大荒れ相場を振り返る〜今、かみしめたい先人の知恵

日経平均株価が3週間で最大▲13%超安!

久々の大荒れとなった2月の株式相場を振り返る

月が変わって年度末の3月になりました。株式相場に久しぶりの暴落が起きてから、早1カ月が過ぎようとしていますが、2月の株式相場は滅多に見られない“大荒れ相場”となりました。先ず、その2月を簡単に振り返ってみましょう。

日経平均株価は1月23日の高値から3週間で▲13%超安の急落

日経平均株価は1月24日~31日にかけて6日続落となりましたが、2月1日(木)は7日ぶりの大幅反発でスタートしました。しかし、その翌日から週末を挟んだ3日間で、終値が合計約▲1,810円の大幅下落となります。

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特に、前日のNY市場の暴落を受けた6日(火)は前日比で一時▲1,600円超安になる久々の暴落となりました(なお、終値は▲1,071円安)。株価調整はその後も続いた結果、2月28日(水)の終値は1月終値比で▲1,030円下落となっています。

また、1月23日に付けた高値24,129円と比べると、2月は最大で何と▲3,179円安(▲13.2%安、2月14日のザラバ)となりました。株価指数でこのような暴落になったということは、優良株と評価されている中にさえ、最大▲20%超安となった銘柄がゴロゴロあったのです。

いずれにせよ、2月は多くの個人投資家が、株式を始めとする証券投資の恐さ、そして、そのリスクの大きさを改めて認識したのではないでしょうか。“証券投資はもうこりごりだ”、“しばらく株はやりたくない”という人が大勢いても不思議ではありません。

過去に何度も起きた、決してめずらしくない株式相場の急落

ただ、過去を振り返ってみると、株式相場の急落はめずらしいことではありません。

決して楽観的なことを言うつもりはありませんが、株式相場で急騰と急落は常に起きてきました。確かに、今回の急落は1~2年に1度というレベルのものでした。

しかし、バブル経済崩壊以降を見ても、アジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、超円高、中国ショック、ブレグジットなど、程度の差こそあれ相場急落は起きており、それを乗り越えてきた投資家が多いのも事実です。

久々の大規模な急落となった今こそ吟味したい相場格言

さて、こうした時に役に立つかもしれないのが「相場格言」です。相場格言はあくまでも格言であり、常に正しいとは限りません。しかし、昔から株式相場に伝え残る格言には、先人たちの経験と知恵が濃縮されています。

26年ぶりの高値を付けてから1カ月強の間に、最大で▲13%超もの下落となった今、改めて吟味しておきたい5つの格言を選んでみました。

麦わら帽子は冬に買え

注目されてない時期に買えば株は儲かる、といった有名な格言です。また、他人が興味を示していない時がチャンスであるという意味も含まれます。2月の急落を受けて、株式投資に対して消極的になっている投資家は多いはずです。ライバルが少ないこの好機を見逃さずに、今後の上昇局面に備えて買い進めるのも1つの作戦です。

ただし、やみくもに買うのではなく、明らかに売られ過ぎの銘柄や、今後の成長が見込める有望株に注目するべきなのは言うまでもありません。

一文惜しみは天底逃がし

「1円でも安く買いたい」「1円でも高く売りたい」という投資家心理は昔から変わりありませんが、それにこだわっていると、絶好の買い時や売り時を逃してしまうという意味です。これだけ相場が下落すると、「もっと安い値段で買えるのでは?」という欲が出てきます。

しかし、そうしているうちに、いつの間にか上昇相場に転じてチャンスを逃してしまう場合が少なくないと思われます。なお、同じような意味の格言に「押し目待ちに押し目なし」というものがあります。

辛抱する木に金がなる

中長期相場における辛抱、忍耐の大切さを説いた有名な相場格言の1つです。そもそも、株式相場というものは、一本調子で長く上昇するものではなく、上昇相場ならば下押しする場面は何度も現れます。そして、その下押し局面で拾ってからは辛抱して上昇局面を待つことになります。

株式投資で大きな利益を上げるためには、辛抱に辛抱を重ねることが重要です。

山、高ければ谷深し 谷、深ければ山高し

もう説明不要かもしれませんが、読んでのごとく、株式相場にも十分当てはまることです。1月23日に26年ぶりの高値24,129円という高い山を形成した後、その反動で深い谷を形成しました。いや、まだ形成の途中かもしれません。しかし、その深い谷を形成した後は、再び高い山を登っていく可能性があるのです。

この格言には、行き過ぎたものにはそれなりの反動があるということ、つねに冷静な判断が必要だということを忘れてはいけないという意味も含まれています。

相場は明日もある

これだけ相場が急落すると、どうしても「今すぐ買わないと」と、慌てて拾いたくなるのが投資家の性です。しかし、拾いたいと思ったその銘柄は、実はまだ十分下がり切っていないケースは決してめずらしくありません。一定の早い決断は重要である一方で、早過ぎる決断は後々後悔することになりかねません。

株式相場は今日で終わるわけではなく、明日もあります。冷静に慌てずに判断したほうが大きなリターンにつながる可能性は高いと言えましょう。

いかがでしたでしょうか。今後の相場の動きが気になるところですが、先ずは冷静になって見極めることが必要です。今回ご紹介した相場格言が少しでもお役に立つように願っています。

LIMO編集部

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LIMO編集部は、国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーを中心に構成されています。金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。