1 「なんとなく」買い物するのをやめる
節約と切っても切り離せないのが「買い物」です。何か新しいものを購入するときは特に注意が必要なのです。たとえば、「なんとなく」「感覚的に」買い物をしてしまうのは絶対にやめましょう。これが最大の無駄遣いの原因です。頭でしっかり考えてモノを買うことが重要です。
「いつも買っているから」と毎回同じものを購入するとか、「たまにはご褒美」といつもより奮発した買い物をするという場面では特に注意が必要です。こだわりがあって、あえていつも同じものを購入しているのであれば問題ありません。ただ、値段が割高で質がほかの商品と変わらないのに「いつも買っているから」と同じものを買い続けるのはやめましょう。また、「たまにはご褒美」と思って奮発しても、よくよく考えると先週も「ご褒美」を買ったばかりだということがあるかもしれません。
人間は忘れる生き物ですから、自分の感覚だけを頼りにしていると損をすることも多いのです。何かを購入するときにはまず一息置いて考えてから購入するとか、計画を立てて献立通りに買い物をするという対策がオススメです。
2 健康を害する恐れがあるとされるものの摂取は避ける
健康を害する恐れがあるとされるものへの出費は二重の無駄遣いになる可能性があります。たとえば「やめたほうがいいんだろうな…」と思いながら続けている「タバコ」。もし購入するのに450円、2日に1箱なら1カ月で15箱×450円=6750円の出費であるうえに、万が一健康を害すればそれ以上のお金がかかってしまいます。
今はいいかもしれませんが、将来年を取ったときに健康状態に問題があると、せっかく貯めた老後資金も治療のために切り崩さなければなりません。その分生活に余裕がなくなるのはもちろん、定年を過ぎて働こうと志してもそれが許されない体になってしまい、生活にゆとりを持たせる選択肢さえなくなることもあります。
3 余剰サービスへの出費はやめる
自分が求めるサービスだけにお金を払うというのも、ひとつの節約です。必要がないサービスだと思えば、そういうサービスにお金を払うのをやめればよいのです。たとえば、実際にはジムに通えるのはせいぜい週に1回なのに、毎日通えるプランを契約すること。毎日通えるプランというのは基本的に、週1回のプランよりも割安に見えるように価格設定してあります。毎日通える1万5000円のプランと、週1回通える1万円のプランだったら金額的には前者のほうが5000円高いにも関わらず、割安に見えますよね。
しかし、実際に通えるのは週1回であれば余計に支払っている5000円が無駄です。割高か割安かという基準で考えるのではなく、「自分に必要なサービスは何か」を基準に考えることで無駄を省くことができます。
まとめ
いかがでしたか。無駄を作る大きな原因は、「感覚だけで買い物をすること」です。ジムや習い事の契約も同じこと。「いいな」とぼんやり思ったり、「わたしもそうなりたい」と憧れを持ったりするのは誰にでもあることですが、それだけを頼りに物事を進めると将来的に大きな損失となります。まずは現実と照らし合わせてみて、「自分に必要なものは何か」ということを基準に考えるようにしましょう。
大塚 ちえ