厚生年金に44年加入すると年金が上乗せされる?【厚生年金の長期加入者特例】に注目【2023年03月ベストセレクション】
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LIMOが2023年03月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年03月24日)
寒さやコロナ禍によりお家で過ごしていた方も、少しずつお出かけが楽しめる季節となりました。
春や新年度は何かと出費の増える季節です。特に年金生活になると、決まった収入でやりくりするようになるため、年金の額は少しでも多い方が安心ですよね。
厚生年金の金額は、納めた保険料や加入期間によって決まります。
実は44年以上加入すると年金額が上乗せされる「厚生年金の長期加入者特例」があるのをご存知でしょうか。
特別支給の老齢厚生年金と密接に関わるこちらの制度について、くわしく解説します。
1.【老齢年金】厚生年金に加入できる人とは
そもそも厚生年金とは公的年金のひとつで、会社員や公務員などの被用者が加入できる年金です。
日本には国民年金(基礎年金)もあり、こちらには20歳~60歳未満のすべての方が原則として加入します。
図のような二階建てをイメージするとわかりやすいでしょう。
厚生年金に加入できれば、将来は「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」が受給できるため、手厚いイメージを持つ方も多いです。
この「老齢厚生年金」を受給するには、厚生年金に加入していた期間があって、国民年金(老齢基礎年金)の受給資格期間を満たす必要があります。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)