3. 「厚生年金と国民年金」実際の受給額はいくらか
2023年度の水準は公表されたものの、あくまでも一つの例であるため個人差があります。
どれほど個人差があるのか、実際の受給額を厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から見てみましょう。
3.1 厚生年金の受給額
〈全体〉平均年金月額:14万3965円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3380円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4686円
※国民年金の金額を含む
3.2 国民年金の受給額
〈全体〉平均年金月額:5万6368円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9013円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4346円
国民年金の場合、6~7万円未満の方が圧倒的に多いようです。
対して厚生年金は、幅広い受給額にばらけている様子がわかります。平均は14万3965円ですが、現役時代の働き方によって大きく異なるようですね。
4. 年金から老後の生活を考える
2023年度の年金額が公表されたことを受け、その初回支給日や実際の受給額をみていきました。
実際に改定された年金が支給されるのは2023年6月15日からです。
また、実際の受給額は個人によって異なるという点にも注意しましょう。
自分自身の年金額については、ねんきんネットやねんきん定期便などで確認することができます。
見込額を知ることで、老後生活の目安もつきやすくなるでしょう。年金だけで足りない老後資金について、早めに準備をしておきたいですね。
参考資料
太田 彩子