2. 否定的な意見を言う場合は遠回しな表現をするのが基本
かつては、ズバズバと意見を言っていた山口さん。気になる相手の反応はというと、「あまりストレートに否定的な意見を言われる機会が無いためか、ショックを受けていたと思います」とのこと。
相手に合わせていたつもりが驚かせてしまっていたとは、異なるバックグラウンドを持つ相手とのコミュニケーションの難しさを感じますね。
遠回しに言うようになってから、相手の反応が変わったのかも伺うと、「アメリカ人に対して否定的なことを言う際は『遠回しな表現をする』のが通常のことなので、相手の反応が変わったと言うよりは『通常のコミュニケーションが取れるようになった』という感じだと思います」と話してくれました。
投稿には「アメリカの会社は実力主義」という言葉もありましたが、山口さんの個人的な意見ではアメリカより日本の方が実力主義だと思うとのこと。
アメリカではコネや上司との人間関係が日本以上に評価に影響する印象があるのだそうです。
3. アメリカと日本の会社の違い
アメリカと日本の会社の違いについても伺うと、「もちろん多くの違いがありますが、個人的に強く感じる違いとしてアメリカの会社は『上司には絶対服従』という点があります」と話してくれた山口さん。
具体的なエピソードを伺うと、「日本だと上司に意見することも普通にあると思うのですが、アメリカの組織だと本当にYESマンしかいません。間違ってると思っても理不尽だと思っても上司の指示には絶対に従います。ジョブ型雇用のアメリカの会社ではジョブディスクリプションで自分の職務権限が明確に定まっていることに加え、簡単にクビにされてしまうので、人事権を持つ上司は絶対の存在ということになるんだと思います」とのこと。
単に個人の性格や価値観の問題ではなく、アメリカの雇用形態が仕事や上司への姿勢に大きな影響を及ぼしているようです。
アメリカの会社は実力主義だから「とにかくストレートに自分の意見をズバズバ言えばいい」と勘違いしてた時期が自分にもありましたね。すぐに「あれ?アメリカ人って全然ストレートに意見を言わない(凄く遠回しな言い方する)し、上司の顔色めっちゃ気にするやん」と気付いて軌道修正しましたけどね…
— 山口慶明🇺🇸で何とか生きてる (@girlmeetsNG) January 29, 2024