少子化という厳しい状況でも活況を呈しているのが知育玩具です。遊びながら才能を伸ばすおもちゃを求める親も多く、子どもの知能や感性を育むことを謳ったおもちゃは人気を集めています。
今の子ども達は生まれた頃からスマートフォンのアプリで手軽にゲームができますが、親としてはただ遊んで楽しいだけで終わらせるのではなく、「遊びを通して育むことのできるスキルを伸ばせるおもちゃやゲームがいい」と頭がよくなる要素を求めるようになっています。
そこで今回は、幼児期や就学後も楽しめる子どもの考える力や教養コミュニケーション能力を身につけられるゲームや遊びを4つご紹介していきます。
1. 教養やコミュニケーション能力をはぐくむ知育玩具4選
どのゲーム、遊びも、幼児期から就学後まで、長く楽しめる、子どもの考える力や教養コミュニケーション能力を身につけられる内容です。
1.1 【知育玩具 1】ラインナップが豊富な「Gakkenニューブロック」や「レゴ®」
手を使い子どもの想像力を育む知育玩具の代表格であるブロック。その中でも歴史ある商品としてあげられるのが「Gakkenニューブロック」と、デンマーク発のプラスチック製の組み立てブロック玩具「レゴ®」(LEGO)です。
中でも、パーツが大きくソフトな触り心地のGakkenニューブロックは、保育施設でも使用されています。
普段の園生活でも使っている子どもにとって「よく知っているおもちゃ」の一つになり、家庭でも想像力を豊かにする創作活動を楽しむことができます。
ブロック玩具の世界的なブランドであるレゴ®も、幼児期から楽しめるデュプロをはじめに対象年齢を区切った商品展開をしています。
ブロックのみのセット以外にも有名キャラクターや映画とコラボした商品や、レゴ®オリジナルのセットもあり、自分で組み立ててごっこ遊びで楽しめます。
Gakkenニューブロックもレゴ®のどちらも豊富なラインナップが魅力的です。子どもの好きなカラーやコンセプト商品を購入し少しずつ足していき、長く遊ぶことも可能です。作品例も公式サイトだけでなく愛好者の人がSNSやブログ、動画サイトでアップしているので創作の一助にもなります。
1.2 【知育玩具 2】図形に強くなる「ウボンゴ」
入試でも思考力が問われる問題が増えている中、図形や考える力を養う脳トレゲームとして人気なのがパズルゲームのウボンゴです。
12種類の形や色の違うタイル、パズルボードをワンセットとし、イラストが描かれているサイコロを振って出たイラストが示すタイルを使用して時間制限内にパズルを完成させます。
パズルボードは表と裏で使用するタイルの数が異なり、まだ慣れていない子どもや初心者は3枚の方で大人は4枚の方にしてハンデをつけることもできます。
最初に完成した人は青い宝石と茶色の袋から宝石を1個取ります。宝石の色で点数も決まっていて、勝負は獲得した宝石の点数で決着をつけます。
頭を使うゲームですがプレイヤー同士の競争心を駆り立て、子どもから大人までパズルを完成させようと集中し、試行錯誤を繰り返すので忍耐力も身につきます。
1.3 【知育玩具 3】「どこでもドラえもん日本旅行ゲーム」(エポック社)
遊びながら地理に強くなれるのが、エポック社の「どこでもドラえもん日本旅行ゲーム」です(※)。ドラえもんの主要メンバーのコマを選び、ドラえもんが飛ぶルーレットを回してマス目を進め日本全国を巡るすごろくゲームです。
オーソドックスなボードゲームですが、都道府県の場所や特産物を遊びながら学べます。日本旅行だけでなく、一方の面は世界旅行すごろくとなっており「アジアの国の位置」「ヨーロッパの国」と各地域、大陸の場所や普段の生活では取り上げられることの少ない国のことをゲームを通じて知るきっかけにもなります。
日本旅行と同じようにその国の名所や特産物のイラストが描かれているため、視覚から情報を得られます。地理は興味のある子はすぐに覚えてしまいますが、関心のない子は覚えるのにも一苦労です。
すごろくゲームを上手に活用することで、学校で本格的に日本地理を勉強する前から家庭で基本的な知識を定着させることができます。
また、「どこでもドラえもん日本旅行ゲーム」は、持ち運び可能なミニ版(日本旅行のみ)もあり、旅行先の夜に家族でプレイすることもできるのでおすすめです。
※2024年2月現在「どこでもドラえもん日本旅行ゲーム5」を販売中
1.4 【知育玩具 4】将棋や囲碁といった定番の「ボードゲーム」
ゲームの世界も流行り廃りがありますが、昔からあるボードゲームの中でも「賢い子がやっている」というイメージが強いのが囲碁、将棋ではないでしょうか。いずれも無料アプリで手軽にできるゲームですし幼児の頃にルールを覚えればプレイできます。
とくに藤井聡太八冠の活躍で注目を集めている将棋は駒の動き方を覚える必要があり、ルールを知っているだけでも「スゴイ」と言われることがあります。
将棋は相手の「王将」を詰ませにいくゲームなので、自分の陣地を守りつつ相手側に攻め込むという戦略を考えながら指し進めなければいけません。多種多様な戦法があり、その中から自分に合った戦法を取り入れて少しずつ腕を磨いていくという勝負勘、忍耐力や持続力の向上を期待できます。
囲碁は碁石を交互に打ち、多くの陣地を取った方が勝ちというゲームです。今年の大河ドラマの主人公である紫式部の源氏物語の中でも囲碁は登場しており、平安貴族もたしなんだ由緒あるボードゲームです。
陣地の多さを競うゲームですから空間認識、どのように増やすかという駆け引きも楽しめます。