2. 火災保険の種類と補償内容
ここでは、3種類の火災保険と補償内容を紹介します。
一般的に賃貸物件の火災保険では、ここで紹介する3種類がセットになっているため、それぞれ確認しておきましょう。
2.1 家財保険
冷蔵庫やテレビなど、家財道具一式に対する保険です。
火事だけでなく、水災や水漏れによる家財への損害の補償に対応しています。
他にも以下のような状況で利用可能です。
- 落雷による家電の故障
- 家具家電、現金の盗難による被害
- 子どもによるテレビなどの液晶画面の破損
上記のように、様々な状況で利用できるため万が一の時も安心です。
2.2 借家人賠償責任保険
大家さんに対する賠償責任を補償する保険です。
家財保険の特約としての加入ができますが、単体での加入はできません。
賃貸物件の部屋を修繕・修復するための費用の補償が主な内容です。
ただし、対象となる補償内容が自分自身の部屋のみになるため、他の部屋に対する被害はカバーできません。
2.3 個人賠償責任保険
普段の生活で他人にケガをさせたり、他人のモノを壊したりした場合の「損害賠償」に備えられる保険です。
例えば、自転車事故で人にケガをさせる事故があります。
過去の判例で高額な賠償判決が出た例があるように、被害状況次第では、車と同様の危険度があるでしょう。
この保険も、火災保険の特約で加入できます。
加入している火災保険に、個人賠償責任保険の特約があるか確認しておきましょう。
3. まとめにかえて
マンションでは、上の階の火事で自分の家財が被害を受けても「失火責任法」により賠償されません。
そのため、火災保険に加入しておくことで万が一のときでも安心です。
火事には十分に注意していても、他の部屋から被害がある恐れが十分に考えられます。
火事で後悔しないために、必ず火災保険には加入しておきましょう。
賃貸物件によっては、大家さんが入居者の火災保険料を負担しているケースがあります。
入居前に、契約内容を確認しておくのがおすすめです。
参考資料
岩井 佑樹