3. 【新NISA】どんな商品があるの? みんなの不安をスッキリ解消!

引き続き、FPのもとにも多く寄せられる相談をチェックしていきましょう。

3.1 Q5. そもそも新NISAはどうやって始めればいいの?

【図解】NISAを利用するには、銀行や証券会社などにNISA口座を開設する必要がある

出所:金融庁ウェブサイト「NISAを知る」

まずは、証券会社などの金融機関で、NISA口座の開設を行いましょう。

ちなみにNISA口座は、ひとり1口座しか持つことができません。

複数の証券会社に同時に口座開設することはできないため、二重に開設されないよう税務署でチェックされています。

3.2 Q6. 2024年1月に乗り遅れた…いつでもNISAで資産運用を始められる?

はい、できます。

NISAは1月から12月までを「1年」として区切っています。

つまり、1年間の非課税枠最大360万円は、12月までに使い切ればよい計算となります。

1月から始めて毎月コツコツ投資してもいいですし、12月から限度額360万円を一括で投資することもできます。

3.3 Q7. 投資初心者です。NISAではどんな商品を購入したらよいですか。

「つみたて投資枠」を利用して、手数料が低いインデックス投資信託への投資を検討してみましょう。

新NISAのつみたて投資枠では、証券取引所に上場しているETFや、公募により発行された株式投資信託のうち、長期の積立・分散投資に適した一定の商品性を有するものに限定されます。

なかでも手数料が低く、先進国などに投資しているインデックス投資信託と呼ばれる投資信託は、長期的にお金を増やせる可能性があります。

なお「成長投資枠」は、証券取引所に上場している株式、ETF(上場投資信託)、 REIT(不動産投資信託)や株式投資信託等が対象です。

資産運用に慣れている方の場合、成長投資枠で個別株式銘柄等を購入し、よりハイリスク・ハイリターンな投資を行うこともできます。

4. まだ間に合う! 新NISAの利用を検討してみて

2024年1月にスタートしたばかりの「新NISA」。改正点や特徴など、疑問を抱く人は少なくありません。

新NISAには、無期限非課税保有という大きなメリットがあります。また、少額からコツコツ投資できるので始めやすい制度といえるでしょう。

ただし、もちろん新NISAにおいても元本割れなどの投資リスクは存在します。

せっかくの新制度。周りがやっているからと「なんとなく」でスタートせず、しっかり制度や特徴を理解したうえで取り組んでみてはいかがでしょうか。

参考資料

盛長 健一